ロト (聖書)

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洞窟の中のロトと娘たち(ヘンドリック・ホルツィウス画)
ソドムから脱出するロト

ロトヘブライ語: לוֹט、Lot)は、『旧約聖書』の登場人物である。『創世記』11章後半から14章、および19章に登場する。父はテラの息子ハラン英語版であり、ロトはアブラハムの甥にあたる。また、『新約聖書』では義人として紹介されている(『ペトロの手紙二』2:7-8)。イスラム教クルアーンには同名異綴りのルートアラビア語: لوط、Lut)として登場し、神の預言者のうちの一人であるとされる。

アブラハムに伴って古代エジプトへ、そしてカナンへと旅をするが、アブラハムの牧夫とロトの牧夫との間に争いが起きた[1]ため、ロトは肥沃な土地である東方のヨルダン地域へと移動し後にソドムへと移住する。エラムの王ケドルラオメルによってソドムが略奪されると、ロトの家族は家財もろとも捕虜として連れて行かれるが、そのことを伝え聞いたアブラハムによって救出される。

後に、天使がソドムに派遣され、ソドムとゴモラを滅ぼすことを決定したことをロトに伝える。この時ソドムの街の男性達から、性的暴行を受けそうになる。そこでロトは、夜が明ける前に[2]と2人のを伴ってソドムを脱出し、近隣の都市ツォアル(ベラ)へと向かう。逃げる際に「後ろを振り返ってはいけない」と指示されていたが、妻は後ろを振り返ってしまい、「塩の柱」となってしまった。

その後、彼らは山中の洞窟に移住した。ロトは年老い、また当時のならわしにより娘たちのところにくる男性はいなかったため、娘たちは父を酔わせ近親相姦し、男子を1人ずつ生んだ。長女の子は「モアブ(父親より)」と名付けられモアブ人の祖となり、また、次女の子は「ベン・アミ(私の肉親の子)」と名付けられ後にアンモンの人々の祖となった。

クルアーン

イスラム教では、ソドムの人々を諫めるために派遣された預言者とされる。旧約聖書と同様にソドムの住民は彼の言うことに耳を傾けず、都市は滅ぼされる。自身はソドムで生を受けたわけではないが、「ルートとその同胞」のような表現で彼らの「同胞」であるとされる。以後の行いと近親相姦の件は扱われていない。

後世

脚注

関連項目

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