ロプーチャ級揚陸艦
From Wikipedia, the free encyclopedia
| ロプーチャ級揚陸艦 | |
|---|---|
|
| |
| 基本情報 | |
| 艦種 | 揚陸艦 / 戦車揚陸艦 |
| 建造所 |
|
| 運用者 | |
| 建造数 | 28隻 |
| 要目 | |
| 基準排水量 | 2,200 トン |
| 満載排水量 | 4,080 トン |
| 全長 | 112.5 m |
| 最大幅 | 15 m |
| 吃水 | 3.7 m |
| 兵装 |
|
ロプーチャ級揚陸艦(ロプーチャきゅうようりくかん、英語: Ropucha-class landing ship)[注釈 1]はソ連海軍の揚陸艦であり、ポーランド(建造当時はポーランド人民共和国)のグダニスク造船所で建造された。計画名は775号計画型大型揚陸艦(ロシア語: Большие десантные корабли проекта 775)および775II号計画型大型揚陸艦(ロシア語:Большие десантные корабли проекта 775II)NATOコードネームはロプーチャI級(775型)およびロプーチャII級(775II型)。
海岸への兵員や車両の揚陸用に設計され、450トンの物資を搭載することができる。車両の積み下ろしのために船首と船尾の両方にランプドアがあり、そこから車両や貨物の積み降ろしができる。約650平方メートルの面積を持つ車両甲板に主力戦車や装甲兵員輸送車を収容することができる。
ロプーチャI級とロプーチャII級の違いは対空兵装で、ロプーチャI級はAK-725 57mm連装機関砲を2基、ロプーチャII級はAK-176 76mm単装速射砲1基とAK-630 30mm多連装機関砲2基を搭載する。対空兵装には、さらに9K32(SA-7)携行式地対空ミサイルを搭載するほか、揚陸時の制圧や支援にA-216グラートM 20連装122mmロケット弾発射機を2基搭載する。
運用史
1975年から1991年までに28隻が就役した。ソ連崩壊後は、一部の艦がウクライナ海軍に編入されたが、大半の艦がロシア海軍に継承された。
初の実戦は2008年に発生した南オセチア紛争である。ロシア海軍の特殊部隊を乗せた「ツェーザリ・クニコフ」とタピール級揚陸艦「サラトフ」がジョージアのポティ港に部隊を上陸させた。
2022年3月16日、津軽海峡を「アドミラル・ネヴェルスキイ」と「ペレスヴェート」、「オスリャービャ」が通過した[1]。
ロシアによるウクライナ侵攻
2022年3月24日、ウクライナ軍のOTR-21による攻撃によって、ウクライナザポリージャ州の港湾都市ベルジャーンシクに停泊していた「ノボチェルカスク」、「ツェーザリ・クニコフ」が損傷、タピール級揚陸艦「サラトフ」が撃沈された[2]。
2023年8月4日、ウクライナ当局はロシアクラスノダール地方のノヴォロシースク港近くで「オレネゴルスキー・ゴルニャク」を水上ドローンで攻撃し、船体に穴があくなどの被害を与えたと発表した[3]。イギリス国防省は5日の戦況分析で「深刻な損傷を受けたことはほぼ確実だ」と指摘し、損傷後の映像では30~40度傾いており「制御不能」な状態を示していると解説した[4]。
2023年9月13日未明、ロシア占領下のクリミア半島にあるセヴァストポリにある乾ドックで修理を受けていた「ミンスク」と、改キロ級潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー 」がウクライナ軍による攻撃で損傷した[5][6]。
2023年12月26日、ウクライナの戦闘機が巡航ミサイルを発射し、「ノボチェルカスク」が損傷した。 ロシアの複数の報道機関がTelegramに投稿したニュース映像では、港湾区域で強力な爆発と火災が発生している[7]。
2024年2月14日、ウクライナ国防省情報総局(GUP)はクリミア半島南端のアルプカ沖で、「ツェーザリ・クニコフ」を複数の水上ドローン「マグラV5」で攻撃し撃沈したと発表した。攻撃はGUPの特殊部隊グループ13によるもので、GUPがYoutubeに公開した赤外線映像には、ロプーチャ級揚陸艦が損傷し転覆する様子が撮影されていた。その後、GUPは無線傍受から「ツェーザリ・クニコフ」が軍事物資を輸送中で、撃沈地点で「油の痕跡」が確認されたと発表した[8]。