ローズクォーツ
水晶の一種
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概要
ローズクォーツの主な産出地は、マダガスカル、ブラジル、スウェーデン、ナミビア、アメリカ合衆国カリフォルニア州・メイン州である[1]。
通常は塊状(紅石英)で産出される[1]。可視できるサイズの六角柱状の結晶(紅水晶)が稀に産出することがあるが、その産地は世界でも数ヶ所でしか確認されていない。天然のローズクォーツの結晶自体は、最大でも1cmほどと小さい[1]。現代においては石英と水晶は、多くは塊状/結晶で区別されるが、ローズクォーツの場合は大きな結晶のものが稀なため、塊状のものでも「紅水晶」の名で流通されることも多い。
ローズクォーツの六角柱状の結晶はアメリカ合衆国メイン州ラムフォード近郊の鉱山にて、ペグマタイト鉱床中から発見された[4][5][6]。その後、ブラジルのミナスジェライス州やアフガニスタンのクナル州でも発見された[7][8]。現在、市場に出回っているものの多くは、ブラジルのミナスジェライス州産のものである[9]。他の水晶と比べて非常に希産で、特に可視できる結晶のものは高額で取引される。
ローズクォーツのピンク色は、不純物として混入している微量のチタンに起因し[1]、白く濁るのは金紅石の針状結晶を含有することに起因する[1]。またローズクォーツは長期間、陽に晒すとピンク色が薄くなることがある。
完全結晶化したものが少ないのは、四価のチタンイオンがケイ素と部分的に置換したことで、イオン半径の大きなチタンイオンが妨害して完全な結晶を形成することができないものと考えられている。また四価のチタンイオンは、青~緑色の光を吸収するため補色は薄い紅色になり、チタンの量が増えるほど赤みを増していくが、結晶は更に不完全となる[10][11][12]。

