中世において、「ローマもの」は古フランス語の文学でよく使われた題材であった。そこでは、この物語は「古典的なロマンス」と呼ばれていた。ロマンスという言葉には、「騎士道物語」や「恋愛物語」というニュアンスを含んでいるのだが、そのために中世の作品は時代考証において様々な誤りを犯している。たとえば、武勲詩に登場する騎士たちとかなりの相違が見られるのであるが、アレクサンドロス・ロマンスやトロイア・ロマンス(en:Roman de Troie)に登場するアレキサンダー大王やギリシアの英雄アキレウスは、騎士道を体現する英雄とみなされてしまっていた。また、中世的な文化である、人妻へ献身と愛情を示すという宮廷風恋愛までが作品のなかに投影されてしまっている。「テーバイのロマンス」(en:Romance of Thebes)では原作には存在しないものの、パルテノパイオスとアンティゴネーとの間に恋愛関係をもたらしてしまっている。また、戦争をする物語も多数存在し、馬上槍試合のシーンなども比較的良く見られる。