ワット・セーン・スカーラーム
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ワット・セーン・スカーラーム(ラーオ語: ວັດເເສນສຸຂາຣາມもしくはວັດແສນສຸກຂາຣາມ 英語:Vat Sensoukharam)はルアンパバーン郡ワットセーン村サッカリン通に面したルアンパバーンで最も美しく古い上座部(ラーオ語:ນິກາຍເຖຣວາທ)仏教寺院の一つ。メコン川とカーン川の間にある半島地域にあり、世界遺産「ルアン・パバンの町」保護区域内に位置する。本堂の建築様式をユネスコはワット・シエントーン同様にルアンパバーンII様式に分類している[1]。
かつては、10万の寺という意味のワットセーン(ラーオ語:ວັດແສນ)という名称であった。1953年にサトゥ・ニャイ・カムチャン住職が、幸福に満ちた仏教の場という意味のスカーラム (ラーオ語:ສຸຂາຣາມ)を追加した[2]。
住職
近年の住職は以下の通り[3]
- アッカヴォララッサク・ルアン長老(期間:不明)
- サトゥ・ニャイ・ディ長老(~1914年)、
- サトゥ・ニャイ・カエンチャン・カチャヤナ長老(期間:~1943年)
- サトゥ・ニャイ・カムチャン・ヴィラチッタ長老(ラーオ語: ສາທຸໃຫຍ່ຄຳຈັນ ວິຣະຈິດຕະ)(期間: 1949~2007年)
- サトゥ・シートン長老(期間:2009~2012年)
- サトゥ・ニャイ・ブアバン・プニャサロー長老(ラーオ語:ສາທຸໃຫຍ່ ບົວວັນ ປຸນຍະສາໂຣ)(期間:2012~現在)
特に、名僧サトゥ・ニャイ・カムチャン・ヴィラチッタ長老(ラーオ語: ສາທຸໃຫຍ່ຄຳຈັນ ວິຣະຈິດຕະ)(1920年9月23日生まれ、2007年7月9日死去)は1953~1966年にルアンパバーン県の宗教的県知事(ラーオ語: ເຈົຶ້າຄະນະແຂວງ)を務め、革命後の1976~2007年の死去までルアンパバーン県ラオス仏教連盟協会の主席を務めた[3]。2025年7月3日、境内にサトゥ・ニャイ・カムチャン長老を偲んで僧形像が設置された[2]。
本堂
本堂(ラーオ語:ສິມ)は、仏陀の生誕2500周年にあたる1957年に建て替えられた[3]。
正面にメインの階段があり、黄金の獅子像が2体入り口を警護している。両サイドに2つのナーガが添えられた階段がある。ポーチ部分には六角形の柱が6本ある。ユネスコはワット・シエントーン同様にルアンパバーンII様式に分類している[1]。中央の6本の円柱は、建て替えられる前の寺院の柱を使用している。他の四角い柱は金のステンシルで蓮の花の模様が施されている[3]。
内壁と外壁
内壁と外壁の装飾は、鮮やかな赤の背景に金色のステンシル模様が精巧に施されている。内壁の四面には、空の星、仏陀の歴史、ルンピニなどの主要な宗教的場所、冠を被った神々、花を投げ踊る神々、神話上の動物など、明るい金色のステンシル模様が施されている[3]。
本尊
祭壇には多くの仏像が安置されているが、本尊はパチャオ・セーンスック(ラーオ語:ພຣະເຈົ້າແສນສຸກ)とも呼ばれる。高さ4m、幅2.37mで、半円形の蓮の花の台座に座っている。左手は掌を上にして膝の上に置き、右手は膝に置き、指を下向きに伸ばした降魔成道の姿を表すマーラウィサイのポーズ(ラーオ語:ປາງມາຣະວິໄຊ 英語:Vanquishing Mara)である。袈裟は簡素で、右肩を露わにし、長い外袈裟はへそまで垂れ下がり、像の首のあたりには通常の3つの折り目が施されている[3]。
扉
18ソークの仏像

境内には18ソークの仏像(ラーオ語:ພຣະເຈົ້າ 18ສອກ)がある。この立像はインタソム王(在位1712~1749年)の統治下の1738年に建造され、当時はパチャオと呼ばれワット・パチャオに安置されていた。その後、寺院が荒廃し崩壊した際に仏像の一部が損傷を受けた。1972年に仏像を修復した際にサトゥ・ニャイ・カムチャン長老は18ソークの仏像と名付けた[3]。
この仏像は、ルアンパバーン様式で高さ6.75mで雨乞いのポーズ(ラーオ語:ປາງທ່າຮຽກຝົນ)を取る仏像である。体が細長くスリムで、腕が非常に長く、袈裟と外袈裟は装飾のないシンプルなデザインである。顔は楕円形で、顎はマンゴーの種のような形(仏陀の32の特長の1つ)をしており、 目は真珠母が埋め込まれ、瞳孔は漆で作成されている。耳の貝殻は巻き上がった構造で、耳たぶは非常に長く後ろに曲がり、髪の巻き毛は尖っており、粘土と漆のペーストで別々に作成されている。礼拝堂、柱、壁、天井は、赤い背景にラオスの花模様を金とプラチナのステンシルで精巧に装飾されている。二層の屋根は、タイ産のオレンジ色の釉薬瓦で覆われている。矢切はインドラとデーヴァに付き添われて天界から地上に降臨する仏陀の姿が描かれる。仏陀は左に銀の階段、右に金の階段を踏み、すべてが彩色ガラスモザイクで装飾された水晶の階段を歩いている[3]。

