ヴァーンフリート
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Wahnfried | |
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| 施設情報 | |
| 創設者 | リヒャルト・ワーグナー財団 |
| 学芸員 | Oliver Zeidler |
| オーナー | バイロイト市 |
| 開館 | 1976年7月24日 |
| 所在地 | ドイツ、バイロイト |
| 位置 | 北緯49度56分29秒 東経11度34分59秒 / 北緯49.9412838度 東経11.583052100000032度 |
| アクセス | バス: Number 302 and 307, "Haus Wahnfried"下車 |
| 駐車場 | P6 (city hall Stadthalle/Am Geißmarkt)、P7 (multi-storey carpark in Badstrasse) |
| 外部リンク |
www |
| プロジェクト:GLAM | |
ヴァーンフリート(Wahnfried)は、リヒャルト・ワーグナーがバイロイトに所在する自らの別荘に付けた名称[1]。ドイツ語で「妄想、狂気」を意味するWahnと「平和、自由」を意味するFried(e)を合わせた合成語である。
この別荘はバイエルン国王ルートヴィヒ2世の資金拠出によって建築された。ベルリンの建築家ヴィルヘルム・ノイマンが立てた計画をワーグナーの意見も取り入れて修正しつつ、バイロイト・カール・ヴェルフェルの監督によって1872年から1874年にかけて建築が進められていった。1874年4月28日にはワーグナーと彼の一家が移ってきているが[2]、当時はまだ建築途中であった。玄関付近にはワーグナーのモットーが彫刻画で表現されている。「ここに私の妄想が平和を見出しぬ - ヴァーンフリート -この家をヴァーンフリートと名付けん。」(Hier wo mein Wähnen Frieden fand – Wahnfried – sei dieses Haus von mir benannt)当初地域住民はこれを好奇の目で見ていたという[3]。
ワーグナーが最期の時間を過ごしていたのはヴァーンフリートではなかった。1882年9月6日にバイロイトを後にした彼は6回目にして最後となるヴェネチア訪問を行い、1883年2月13日にヴェンドラミン・カレルジ宮での逗留中にこの世を去った。彼の遺体はバイロイトで沿道の人々が見守る中葬送行進して2月18日にヴァーンフリートに到着した[4]。彼は同地に埋葬され、隣では妻のコジマが眠りに就いている。
第二次世界大戦の戦前及び戦中にはアドルフ・ヒトラーが頻繁にバイロイト祝祭劇場とヴァーンフリートを訪れていた[5][6]。彼が熱心なワーグナー信奉者であったからである。しかし、1945年には連合軍の爆撃によりバイロイトの3分の2が破壊され、ヴァーンフリートもロタンダを備えた居間と建物の側面から後方にかけての客人用寝室を失った。蔵書、絵画、資料は事前にヴィニフレート・ワーグナー病院の地下に移されており難を逃れている。一方、ワーグナーの書斎机などの歴史的家具を移動しようとしたヴィニフレート・ワーグナーをゲシュタポが制止し、「敗北主義」であると非難した。結果としてこれらは爆撃によって失われてしまったのであった[7][8]。
祝祭劇場の接収措置が解除された後の1949年から、リヒャルト・ワーグナーの孫であるヴィーラント・ワーグナーが妻と4人の子どもを伴って急ぎ修繕されたヴァーンフリートの居住可能部分に戻って暮らし始めた。隣ではヴィニフレートが亡き夫ジークフリート・ワーグナーの家に住んでいた。1966年にヴィーラントが他界すると弟のヴォルフガング・ワーグナーがヴァーンフリートの評価額の査定を行い、ヴィーラントの未亡人であるゲルトルート(旧姓ライシンガー)に賃料の支払いを要求[9]、彼女が子ども達を連れて退去せざるを得なくなりヴァーンフリートに住む者はいなくなった。ヴォルフガングは1953年以降祝祭劇場の端に建てられた住居で暮らしており、ヴィニフレートは1980年に没するまでジークフリートの家に留まった。
1973年にヴォルフガングとヴィニフレートはヴァーンフリートをバイロイト市へと寄贈した。そこから3年をかけて戦争や風雨で損傷した箇所が元の状態へと修復され、ロタンダ、サロン、客人用寝室も再建された。これによってバイロイトのリヒャルト・ワーグナー博物館は予定通り1976年7月24日に公式に開館を迎えることができたのであった。
博物館は2010年に一時閉館し、20,000,000ユーロを投じた大規模修繕、改修が進められた。2015年7月26日には再度の開館となり、資料室や新しいパビリオンがお目見えした[10][11][12]。
