Wikiwand AI

ビクター・グローバー

アメリカ海軍出身の宇宙飛行士 (1976 - ) From Wikipedia, the free encyclopedia

ビクター・グローバー(Victor Glover、1976年4月30日 - )は、2013年にNASAに選抜された、アメリカ海軍出身の宇宙飛行士である。海軍パイロットとしての経歴を持ち、2010年頃には日本の厚木基地に配属された経験がある。2020年にはスペースX Crew-1のパイロットとして初の宇宙飛行を行い、ISSに長期滞在した初の黒人宇宙飛行士となった。2026年には月周回有人飛行ミッション「アルテミスII」のパイロットを務めた[1]。

生誕 Victor Jerome Glover Jr.
(1976-04-30) 1976年4月30日(50歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国カリフォルニア州ポモナ
宇宙滞在期間 176日8時間1分
選抜試験 第21次NASA宇宙飛行士候補生(2013年)
概要 ビクター・グローバーVictor Glover, NASA宇宙飛行士 ...
ビクター・グローバー
Victor Glover
2023年撮影
NASA宇宙飛行士
生誕 Victor Jerome Glover Jr.
(1976-04-30) 1976年4月30日(50歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国カリフォルニア州ポモナ
階級 海軍大佐
宇宙滞在期間 176日8時間1分
選抜試験 第21次NASA宇宙飛行士候補生(2013年)
宇宙遊泳回数 4
宇宙遊泳時間 26時間7分
ミッション スペースX Crew-1(第64次長期滞在/第65次長期滞在)
アルテミスII
記章
テンプレートを表示
閉じる

来歴

幼少期と教育

カリフォルニア州ポモナで生まれた。1994年にオンタリオ高校を卒業[1]。高校時代はアメリカンフットボールチームでクォーターバックとランニングバックを務め、1994年の同校の年間最優秀選手に選出された[2]。

1999年にカリフォルニア・ポリテクニック州立大学サンルイスオビスポ校で一般工学の学士号を取得[1]。在学中はフットボールとレスリングに打ち込んでいたほか、中学生にSTEM分野への興味を持たせる教育支援プログラム「MESA」のチューターや、大学内の多様性を高めるための学生団体「Cultural Crisis Coalition」の活動を主導していた[3]。

2007年から2010年にかけて、3つの異なる分野の修士号を取得した。2007年にアメリカ空軍大学でフライトテスト工学修士、2009年に海軍大学院でシステム工学修士、2010年にはアメリカ空軍大学で軍事作戦術・科学修士を取得した[1]。

軍歴

F/A-18ホーネットのパイロットとして、空母ジョン・F・ケネディに搭乗し、イラクの自由作戦における戦闘任務に参加した[1]。

2010年に空軍指揮幕僚大学を卒業後、日本の厚木海軍飛行場を拠点とする第195戦闘攻撃飛行隊(VFA-195、通称ダムバスターズ)に部門長として配属され、太平洋地域への展開を3回経験した[1]。

2012年には議会フェローに選出され、ワシントンD.C.の米国上院議員事務所に配属されるとともに、ジョージタウン大学で立法学の修了証書を取得した[1]。

これまでに40種類以上の航空機で3,500時間以上の飛行時間を記録し、400回以上の空母着艦、24回の戦闘任務を経験している[1]。

宇宙飛行士として

第21次NASA宇宙飛行士候補生(2013年)

2013年に第21次NASA宇宙飛行士候補生の8名に選ばれた[1]。

2020年11月、スペースX Crew-1にパイロットとして搭乗し、国際宇宙ステーション(ISS)へ向かった。ISSには約168日間滞在し、黒人宇宙飛行士として初めて長期滞在を経験した。滞在中には4回の船外活動を行い、2021年5月に地球へ帰還した[1][4][5]。

Crew-1の宇宙飛行士。左からシャノン・ウォーカー、ビクター・グローバー、マイケル・S・ホプキンス、野口聡一。

2023年には、50年以上ぶりとなる月周回有人飛行ミッション「アルテミスII」のパイロットに指名された[1]。このミッションは2026年4月1日に打ち上げられ、4月6日に月を周回した。この飛行により、グローバーは地球低軌道を離れて月を周回した初のアフリカ系アメリカ人となった[6]。

アルテミスIIのクルー。左がクリスティーナ・コック、後がビクター・グローバー、右がジェレミー・ハンセン、前がリード・ワイズマン。

2026年9月、NASAの名誉宇宙飛行士に移行し、母校のカリフォルニア・ポリテクニック州立大学サンルイスオビスポ校(Cal Poly)に常勤管理職として復帰した[7][8]。

人物

妻と4人の娘がいる[1]。

ニックネーム(コールサイン)は「Ike」。これは「I know everything」の頭文字をとったものであり、海軍のパイロット時代の初期に当時の指揮官の一人によって名付けられた[9]。

国防功労勲章、海軍功労章、NASA功労勲章などを受賞[1]。

2013年にはJet誌の「40 under 40(40歳以下の40人)」に選ばれ、2023年にはTIME誌の「TIME 100 Next」のメンバーにも選出された[10][11]。

外部リンク

脚注

Related Articles

Timelines

Top Qs

Fact Checks