「三ツ打ち」の主体となる地方(ぢかた)もしくは小バイと呼ばれる伴奏リズムは、左右二本の桴(ばち)を、右利きの場合「右左右、右左右、…」と繰り返し打ち鳴らされ、書き言葉(聞こえ言葉)にすると、長胴太鼓の場合は「トコトン、トコトン、トコトン…(以降同じ)」または、拍子を頭に打つと「トントコ、トントコ、トントコ…(以降同じ)」となる。また桶胴太鼓の場合は使う桴の種類にもよるが「ダカダン、ダカダン、ダカダン…(以降同じ)」または、「ダンダカ、ダンダカ、ダンダカ…(以降同じ)」と聞こえる場合もある。
上記「三ツ打ち」の主体となる地打ち・小バイに合わせ、打ち込み(大打ち)を打ち重ねることで一つの演奏が成立する。
「三ツ打ち」の打ち込み(大打ち)は、「スットン、スットン、スットントン …(以降同じ)」という裏打ちが基本とされ、打ち込み(大打ち)と地打ち・小バイが交互に相の手を入れるように打つことにより、絶妙に味のある演奏になる。
この相の手を入れるような、絶妙の演奏にするためには、地打ち・小バイは拍子を頭に打つ「トントコ、トントコ、…」よりも、裏打ちを繰り返す「トコトン、トコトン、…」が好ましいとされる。
ただ、現代では文化芸能的太鼓が時代の変化と共に、芸能的趣向から打楽器音楽的趣向に変わってきた為、リズム傾向として打ち込み(大打ち)の「スットン、スットン、スットントン … 」という裏打ちはあまり打たなくなり、地打ち・小バイも、拍子を頭に打つスタイルが主流となっている。