上付き・下付き

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範囲 U+2070..U+209F
(48 個の符号位置)
主な言語・文字体系
上付き・下付き
Superscripts and Subscripts
範囲 U+2070..U+209F
(48 個の符号位置)
基本多言語面
用字 Common
主な言語・文字体系
割当済 42 個の符号位置
未使用 6 個の保留
Unicodeのバージョン履歴
1.0.0 28 (+28)
3.2 29 (+1)
4.1 34 (+5)
6.0 42 (+8)
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上付き・下付き(うえつき・したつき、英語: Superscripts and Subscripts)は、Unicodeの74個目のブロック

数学物理学化学語学における声調の表記や同音異義語の区別などに用いられる上付き文字(superscript)や下付き文字(subscript)が収録されている。

なお、上付き文字は"superscript(上付き文字)"と"modifier letter(修飾文字)"という2つの呼称があるが、Unicodeにおいては文字の右上に付けられるものを"superscript"と呼び、そうでない使い方が存在するものは基本的に"modifier letter"と呼ばれ、区別されている。

Unicodeのバージョン1.0においても「上付き・下付き(Superscripts and Subscripts)」というブロック名で制定されていた[1]

収録文字

コード 文字 文字名(英語) 用例・説明
上付き文字
U+2070 SUPERSCRIPT ZERO 以下に続く数字の上付き文字は数学では累乗を表す。

また、総和のΣ記号や総積のΠ記号、積分記号(∫)と共に用いて変数の終値を表す。

化学では同位体の表記などに用いられるほか、イオン価数を表すことがある。

U+2071 SUPERSCRIPT LATIN SMALL LETTER I 数学において、虚数乗を表す場合に用いられる。

CUIのコンソール画面上などで虚数乗を扱う場合に必要であるという理由で符号位置が割り当てられた[2]

IPAウラル音声記号英語版(UPA)では非常に短い、或いは二重母音の短い側の[i]を表す。

修飾文字として機能する[3]

U+2072 (予約済)
U+2073 (予約済)
U+2074 SUPERSCRIPT FOUR 1~5の上付き文字は声調の表記に用いられることがある。

また、1以上の数字は楔形文字翻字などにおいて同音異義語の区別のため用いられることがある。

上付きの1〜3はこのブロックではなくラテン1補助に含まれる。

U+2075 SUPERSCRIPT FIVE
U+2076 SUPERSCRIPT SIX
U+2077 SUPERSCRIPT SEVEN
U+2078 SUPERSCRIPT EIGHT
U+2079 SUPERSCRIPT NINE
U+207A SUPERSCRIPT PLUS SIGN 化学では陽イオンを表す。

数学ではR⁺の形で正の実数のなす乗法群を表すことがある。

U+207B SUPERSCRIPT MINUS 数学で負の乗数を表す場合に用いられる。

化学では陰イオンを表す。

U+207C SUPERSCRIPT EQUALS SIGN
U+207D SUPERSCRIPT LEFT PARENTHESIS
U+207E SUPERSCRIPT RIGHT PARENTHESIS
U+207F SUPERSCRIPT LATIN SMALL LETTER N 閩南語白話字では母音の鼻音化を表す。

IPAやUPAでは非常に短い[n]を表す。IPAでは前鼻音化した子音を表すのにも用いられる。

修飾文字として機能する[3]

下付き文字
U+2080 SUBSCRIPT ZERO 以下に続く下付き文字は、数学では
  • logと一緒に用いて対数の底を表す。
  • 級数の要素を表す。
  • n次元配列の要素を表す(添字表記法
  • 総和のΣ記号や総積のΠ記号、積分記号(∫)と共に用いて変数の初期値を表す。
  • x=1の時のy、のような場合における前提条件(yₓ₌₁)の記述。しばしばU+007C | Vertical bar(バーティカルバー)の後に書かれる。
  • アレフゼロ(ℵ₀)のように変数定数の別バージョンを表す

のように用いられる。

化学では組成式分子式で用いられ、H₂Oのように原子の数や比率を表す。

U+2081 SUBSCRIPT ONE
U+2082 SUBSCRIPT TWO
U+2083 SUBSCRIPT THREE
U+2084 SUBSCRIPT FOUR
U+2085 SUBSCRIPT FIVE
U+2086 SUBSCRIPT SIX
U+2087 SUBSCRIPT SEVEN
U+2088 SUBSCRIPT EIGHT
U+2089 SUBSCRIPT NINE
U+208A SUBSCRIPT PLUS SIGN
U+208B SUBSCRIPT MINUS
U+208C SUBSCRIPT EQUALS SIGN 総和のΣ記号や総積のΠ記号、積分記号(∫)と共に用いて変数の初期値を表す際に用いられる。

また、前提条件の記述にも用いられる。

U+208D SUBSCRIPT LEFT PARENTHESIS
U+208E SUBSCRIPT RIGHT PARENTHESIS
U+208F (予約済)
U+2090 LATIN SUBSCRIPT SMALL LETTER A UPAにおいて、以下に続く下付きラテン文字は周囲の音により無声化或いは弱化した音を表す。

UPA:[a͉]

U+2091 LATIN SUBSCRIPT SMALL LETTER E UPA:[e͉]
U+2092 LATIN SUBSCRIPT SMALL LETTER O UPA:[o͉]
U+2093 LATIN SUBSCRIPT SMALL LETTER X UPA:[x͉]
U+2094 LATIN SUBSCRIPT SMALL LETTER SCHWA UPA:[ə͉]
UPA用の下付き文字
U+2095 LATIN SUBSCRIPT SMALL LETTER H UPAにおいて、以下に続く下付きラテン文字は周囲の音により無声化或いは弱化した音を表す。

UPA:[h͉]

U+2096 LATIN SUBSCRIPT SMALL LETTER K UPA:[k͉]
U+2097 LATIN SUBSCRIPT SMALL LETTER L UPA:[l͉]
U+2098 LATIN SUBSCRIPT SMALL LETTER M UPA:[m͉]
U+2099 LATIN SUBSCRIPT SMALL LETTER N UPA:[n͉]
U+209A LATIN SUBSCRIPT SMALL LETTER P UPA:[p͉]
U+209B LATIN SUBSCRIPT SMALL LETTER S UPA:[s͉]
U+209C LATIN SUBSCRIPT SMALL LETTER T UPA:[t͉]

小分類

このブロックの小分類は「上付き文字」(Superscripts)、「下付き文字」(Subscripts)、「UPA用の下付き文字」(Subscripts for UPA)の3つとなっている[3]

上付き文字(Superscripts)

この小分類には上付き文字が収録されている。

U+02B0から始まる前進を伴う修飾文字ブロックにも上付きラテン文字が存在する[3]

下付き文字(Subscripts)

この小分類には下付き文字が収録されている。

UPA用の下付き文字(Subscripts for UPA)

この小分類にはウラル音声記号英語版(UPA)で用いられる、周囲の音により無声化或いは弱化した音を表すための下付き文字が収録されている。

文字コード

上付き・下付き(Superscripts and Subscripts)[1]
Official Unicode Consortium code chart (PDF)
 0123456789ABCDEF
U+207x
U+208x
U+209x
注釈
1.^バージョン16.0時点

履歴

出典

関連項目

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