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マックバーニー点

虫垂炎のときに圧迫するとで痛みを感じる腹部の点 From Wikipedia, the free encyclopedia

マックバーニー点[1](マックバーニーてん、英語: McBurney's point)またはマクバーニー点[2]は、腹部に存在する圧痛点の一つである。臍と右上前腸骨棘を結んだ線を3等分した点のうち、外側の方の点に相当する。体表におけるマックバーニー点はほぼ虫垂のすぐ近くに存在している。

概要 マックバーニー点 McBurney's point, 表記・識別 ...
マックバーニー点
McBurney's point
マックバーニー点の位置(1)。臍(2)と右上前腸骨棘(3)を結んだ線の外側1/3に相当する。
体幹部の内臓が体表のどの位置に相当するかを示した模式図。マックバーニー点を図の左下の赤い丸で囲った。
表記・識別
FMA 11362
解剖学用語
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位置

マックバーニー点は臍と右上前腸骨棘を結んだ線分上の外側1/3の点、つまり臍と右上前腸骨棘を結ぶ線分を2:1に内分する点である[3][4]。この点は、盲腸の先から伸びる虫垂の基部の位置とほぼ対応している[5]。

消化器系の臓器を前から見た図。それぞれ、Stomach(胃)、Small intestine(小腸)、Cecum(盲腸)、Appendix(虫垂)、Colon(結腸)、Rectum(直腸)、Anus(肛門)。

虫垂炎

マックバーニー点において圧痛を感じることをマックバーニー徴候といい、急性虫垂炎を示す徴候となる[3][4]。マックバーニー点を押すと心窩部に関連痛を感じることもあり、これをアーロン徴候(英語版)という。マックバーニー点に圧痛が局在している、ということは炎症が腸管内腔に限局しておらず、虫垂に近い腹膜にまで波及していることを示す。

マックバーニー点における圧痛は急性虫垂炎が進行していることを示しており、つまり、虫垂破裂の可能性が高まっているということである。他の腹部疾患によってもマックバーニー点における圧痛はときに生じうる[6]。つまり、マックバーニー徴候は急性虫垂炎を診断するために非常に有用ではあるものの、診断への必要条件・十分条件ではない[6]。虫垂の解剖学的な位置は盲腸の後ろであることもあるなど、非常に変動性がある。これもマックバーニー徴候の有用性を制限している原因の一つであり、多くの症例ではマックバーニー点限局的な圧痛ではない。腹腔鏡ではなく開腹による虫垂切除術においては切開はマックバーニー点の辺りで行われる[7]。

仮性動脈瘤

大動脈の仮性動脈瘤(英語版)の手術においては血管外科的に治療が行われるが、このとき切開がマックバーニー点と肋間隙(英語版)の間で行われる[8]。

腹膜透析

マックバーニー点は腹膜透析で用いられるカテーテルを挿入する場所として有用である可能性がある[9]。

歴史

マックバーニー点という名称はアメリカの外科医、チャールズ・マックバーニー(英語版)の名前にちなむ[3][7]。なお、彼自身はマックバーニー点の正確な位置を定めていない。

The seat of greatest pain, determined by the pressure of one finger, has been very exactly between an inch and a half and two inches from the anterior spinous process of the ilium on a straight line drawn from that process to the umbilicus
—Charles McBurney、"Experience with Early Operative Interference in Cases of Disease of the Vermiform Appendix"; New York Medical Journal (1865), 1889, 50: 676–684 [p. 678].
(翻訳)1本の指で圧迫して決定した最も強い痛みの部位は、腸骨の前側の棘状の突起から臍へ引いた直線上にある突起から1.5~2インチの部分にちょうど認めた。

出典

参考文献

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