不便なコンビニ From Wikipedia, the free encyclopedia 著者 キム・ホヨン訳者 米津篤八(日本語版)発行日 2021年 2023年6月21日ジャンル 長編小説不便なコンビニ불편한 편의점著者 キム・ホヨン訳者 米津篤八(日本語版)発行日 2021年 2023年6月21日ジャンル 長編小説国 韓国言語 朝鮮語コード ISBN 978-4093567466 [ ウィキデータ項目を編集 ]テンプレートを表示 『不便なコンビニ』(ふべんなコンビニ)は、作家キム・ホヨンが2021年に発表し、2023年に日本でも翻訳出版された韓国の長編小説である[1]。韓国でベストセラーとなり、研究論文も多数発表されるなど、社会的な関心を集めた。2022年には、続編『不便なコンビニ2』が韓国で出版され、2025年に日本でも翻訳された[2]。 ソウルの小さなコンビニを舞台に、さまざまな事情を抱えた人々が交差する複数の短編的エピソードで構成されるヒューマンドラマである。 タイトルの「不便さ」は、直接的には、舞台となる小さなコンビニの品揃えの悪さをしめしているが、比喩的には韓国社会に存在する階層間の断絶や、互いに理解し合うことの難しさを象徴していると解釈される。作品全体を通して小さな「コンビニ」という日常的な空間が、一人の元ホームレスの店員の存在を通して、人々の傷や孤独を癒し、互いに影響し合う場として機能している。 あらすじ 記憶障害を抱えた元ホームレスの中年男性「独孤」。彼は落とし物を誠実に守ったことをきっかけに、高齢女性の店主に信頼され、コンビニで働き始める。不器用ながらも誠実な彼の姿は、周囲の人々に変化をもたらしていく。就職浪人中の若い女性シヒョンは、独孤の働きぶりを見守りながら自身も成長していき、コンビニでの経験をもとに動画制作を始め、やがて別の店舗からスカウトされるまでになる。中年女性アルバイトのオ・ソンスクは家庭の問題と職場のストレスに苦しむが、独孤との交流を通じて息子との関係を見直すきっかけを得る。常連客の会社員ギョンマンは孤独と酒に依存する生活から抜け出せずにいたが、コンビニの店主とのやり取りを通じて少しずつ変化し、家族との時間を取り戻していく。また、事業に失敗した青年ミンシクは母親のコンビニに身を寄せながら再起を模索するが、独孤との衝突や家族との葛藤を経て自分の人生と向き合うようになる。さらに、興信所の老人クァクは依頼を受けて独孤の素性を探るうちに彼の優しさに触れて心を動かされ、自らの人生を見つめ直す決断をする。物語後半では独孤自身の過去が明らかになり、アルコール依存や家族との断絶、ホームレス生活に至るまでの経緯が描かれる。彼はコンビニでの仕事と人々との交流を通じて失われた尊厳と人間性を取り戻していく。 評価 韓国では2022年には大型チェーン書店「教保文庫」と大型電子書籍店「YES24」でもっとも売れた「今年の一冊」に選ばれるなど、シリーズ累計150万部以上(2023年6月現在)のベストセラーとなった。2023年に日本でも翻訳出版され、2024年本屋大賞翻訳小説部門第3位にランクインした[3]。 脚注 ↑ “不便なコンビニ”. 小学館. 小学館 (2023年6月21日). 2026年4月17日閲覧。 ↑ “不便なコンビニ2”. 小学館. Shogakukan Inc. (2025年2月27日). 2026年4月18日閲覧。 ↑ “不便なコンビニ”. 小学館. 小学館 (2023年6月21日). 2026年4月17日閲覧。 Related Articles