不屈の冒険魂

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ジャンルなろう系
著者漂鳥
イラスト刀 彼方
出版社集英社
不屈の冒険魂
ジャンル なろう系
小説
著者 漂鳥
イラスト 刀 彼方
出版社 集英社
掲載サイト 小説家になろう
レーベル ダッシュエックス文庫
連載期間 2019年3月10日 - 2021年7月25日
刊行期間 2020年10月23日 -
巻数 既刊3巻(2026年2月現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト ライトノベル漫画
ポータル 文学

不屈の冒険魂」(ふくつのぼうけんしゃだましい)は、漂鳥による日本ライトノベル

小説家になろう」にて2019年3月10日から”「不屈の冒険魂」 [ISAO]The indomitable spirit of adventure online”の表題で2019年5月31日(本編完結日)まで連載された[1]。以下、「不屈の冒険魂」と表記。

2019年6月29日から続編となる"「次元融合」〜ゲームに侵食された世界【不屈の冒険魂ISAO外伝】"の連来を開始する(最終更新2020年10月22日)[2]。以下、「次元融合」と表記。

「不屈の冒険魂」は、2020年9月14日第一回集英社WEB小説大賞で金賞を受賞[3]。2020年10月23日、集英社ダッシュエックス文庫より”不屈の冒険魂 雑用積み上げ最強へ。超エリート神官道”のタイトルで書籍化。この書籍発売に合わせて、2020年10月24日から2021年07月25日に【書籍発売記念SS】を発表。

本頁では、「不屈の冒険魂」と続編「次元融合」の両方を併せて記述する。

主人公がゲーム世界(VRMMORPG)でプレイする物語。

表題の”不屈の冒険魂”は、作中のゲームタイトル「The indomitable spirit of adventure online」(略称:ISAO)の日本語訳から。

「不屈の冒険魂」は大学入学に伴い一人暮らしを始めた主人公が、当時大人気だったISAOのゲーム世界での活動をリプレイ風に描く(完結)。

続編となる「次元融合」は隕石の落下により日本列島で現実世界とゲーム世界の融合が発生し、ゲーム(トレハンCW)世界に転移させられた主人公を描く(未完)。

「不屈の冒険魂」あらすじ

第1章 始まりの街

大学進学を期に一人暮らしを始めた主人公は、VRMMORPGゲーム「ISAO」を始める。選んだジョブは支援系神官(助祭)。β版ではその不遇さから転職者が続出し、多少改善された正規版でもトップクラスの不人気職だった。とは言え、廃人レベルにやり込む気は無い一般プレーヤーである主人公は気にせず、マイペースにキャラクターを成長させていく。だがそのプレイスタイルは「まさに本物の聖職者」であり、制作サイドが考えた「正規ルート」に他ならなかった。
そして司祭に昇格するとガイドNPCの勧めに従って施療院での治療を行う傍ら、生産職プレーヤーの知り合いも出来てパーティを組み、順調にレベルを上げ司教(中級職)に昇格するなどゲーム世界を楽しんでいた中、初のレイドクエスト「湿地帯の主を倒せ!」が発動する。
初回討伐は支援職不足により失敗。当初は(誘ってもらえなかったので)不参加だった主人公はパーティ仲間から誘われ、二回目の討伐戦に参加。他を圧倒する支援(神官)スキルにより攻略成功に貢献する。

第2章 第二・第三の街

レイドクエストの達成により、第二の街ジルトレが解放される。そして正大司教(中級職の最上位)となった主人公は、ジルトレにあるウォータッド大神殿の神殿長として赴任、そこで上級職への転職クエスト「六祭礼」が始まる。
最初の華燭祭を執り行い、第三の街トリム解放クエストが告知される中、《魚人の集落》で蜉蝣祭を執り行う。そして攻略組による調査が進む解放クエストに備えて、パーティ仲間たちと共に第三の街トリムに向かう。攻略組の第二次ハイナル調査隊に参加した主人公はジーク岬で祭壇を発見、そこから解放クエスト「ティニア湾の攻防」が始まる。計画に従って順調に進む攻略戦。主人公も範囲結界や回復などで支援を行い、無事に初回攻略に成功する。結果、第四の街クワドラ・王都モーリア・副都ユーキダシュ・渚ビーチ(非戦闘エリア)が解放される。

第3章 第四の街・湖の街

渚ビーチを仲間たちと楽しみつつ、主人公は第三の街トリムの碧耀神殿で碧風祭(進水式)をクリアする。そしてジルトレに戻って豊穣祭を執り行い、次のクエスト(祭礼)を求めて第四の街クワドラの湊水神殿、そして副都ユーキダシュのアラウゴア大神殿へと移動、そこで神殿内の学舎に通うことになる。神学の勉強とレポート提出というゲームとは思えない苦行の末に【学位記・神学】を取得する。
初のシークレットクエストを経験しつつ、本拠地のジルトレに戻る主人公。そこで宵闇祭をクリア、最後の煇煌祭に向けた準備(苦行)を進めていく。

第4章 王都編

準備を整え王都のミトラス大神殿に移動した主人公。そこでの精神修養の過程で「自身の過去」と対面する。精神的な動揺を乗り越えて必要なスキルを習得、遂にミトラス聖霊島の霊峰ミトラスで煇煌祭を執り行い、遂に上級職(首座正大司教)に到達する。
その王都で小耳に挟んだ話に興味を引かれ、地下道調査に参加する。そこでエリアボス「蛇王バジリスク」討伐戦に参加して活躍するが、その後はNPC神官からの勧めで王都の施療院で一般人(NPC)向けの治療を開始する。だが施療院には「感染症」を患った人達が急激に増え続け、さらに重傷者も出始める異常な状況が進行する。
そうした中で、緊急イベント「黒い悪魔」が開始される。
重傷者を始め病で苦しむ人達(NPC)を目の当たりにして、イベント自体に強い怒りを感じた主人公は施療院に来ることも出来ない重傷者の下を訪れて治療を開始する。そして原因が鼠を介した感染症の拡大である事を突き止める。努力の甲斐あってNPCの患者は減るものの、一方で地下道攻略中のプレーヤーに感染者が増えていく。
遂に王都に集結した攻略組による地下道攻略(汚染原因の駆除)が為され、緊急イベントは終了(主人公の貢献度は全体の2位)。それを見届けた主人公もジルトレ(ウォータッド大神殿)に戻る。

第5章 シークレットクエスト編

仲間たちとレジャーを楽しみつつも神殿での奉仕を続け、余暇に菓子作りに励む主人公に「連続シークレットクエスト」が発生する。順調にクエストを進め、遂に全クエストをクリアするが、その直後に次のシークレットクエスト「神の天啓」が自動発動、主人公は神獣界へと強制的に移界させられる。
そこで白い麒麟(神獣:索冥)と出会い、下界へ戻るため塔(蛇塔聖堂)を下って地階の出口へと到達するが、一歩外に歩を進めた瞬間に「新エリア解放クエスト」の開始アナウンスが流れる。
突如始まった新エリア解放クエストにプレーヤー達が騒然となる中、主人公は新エリアで孤立する(未解放エリア・解放エリア間は通信不可)。やむなく単身で周辺を捜索、塔に戻ってさらに地下へと続く階段を発見、何処とも分からぬ空間(アスポデロスの野)を経由して遷移した先は見知った「常闇神殿」であった。
帰還した主人公も参加して解放クエスト「巨人の切り通し」を攻略、続く「ダカシュの関」の情報を得るため未解放エリアを再訪、エリア間の抜け道(正規の攻略ルート)を見つけて「ダカシュの関」をクリアして新エリアは解放される。
ゲームの進捗がひと段落着いたタイミングで、主人公は現実世界での友人の頼みで新発売のゲーム「Treasure Hunters of The Cristal World」(略してトレハンCW)をプレイするが雰囲気が肌に合わずに約束の期間プレイしただけでISAOに戻る。ISAOではレベル100に到達し、転職クエスト「総大司教選考会議」をクリアして「総正大司教」(上級職の最上位)に到達する。

「次元融合」あらすじ

第1章 災厄

突如として火星軌道上に現れた小惑星が地球に飛来、日本列島関東山地を直撃する。その衝撃は後に《次元震》と称される「現実世界と仮想世界が入り混じる」異常現象を引き起こす。この運命の日、父の赴任先(茨城県)に避難していた主人公は「Treasure Hunters of The Cristal World(トレハンCW)と融合した世界に取り込まれる。
気が付くと見知らぬ海岸に居る主人公。自身がトレハンCWで作成したキャラクター(源次郎)になっていることに気付き、周囲を探索しつつゲーム内掲示板で状況や現実地域(千葉県北部)から伝わる外部情報を得て、最寄りの街ノアを目指して海岸線を南下する。その道中、ゲーム未経験者が多数ゲーム世界に取り込まれている事(強制キャラメイク)やトレハンCW世界外の情報(北海道に脱出したプレイヤーからの情報で、北にISAO世界があるらしい)などを知る。
そして到着したノアの街で父(ゲーム未経験者)もこの世界(北にあるクウォントの街)に取り込まれていることを知り、父との合流、そして恋人が居る(かもしれない)ISAO世界を目指すことを決める。そして同じくISAO世界への移動を目指すレオと知り合う。また旅の準備中にノアの防衛イベントが発生、幸いβ版で類似イベントを経験したプレーヤーが居たため防衛戦は苦戦することなくクリアする。

第2章 模索

防衛イベントを終えた主人公とレオは、クウォントの街を目指して北上を開始する。途中(最初に居た場所付近)で主人公の《血脈覚醒》クエストをクリア、無事に目的地クウォントの街に到着する。しかし父は二日前に依頼(開通クエスト)に参加して街を出た後だった。急いで後を追い、妨害NPCと戦闘中だった父に追いつき再会を果たす。
そのころ外部から情報が途絶しているISAO世界では、攻略組を中心にした周辺調査の結果が討議されていた。東を除く三方が海であり、東の山越えルートは発見できなかったこと、西の海には対岸の陸地が見え、調査隊が未帰還な点から渡海して対岸に上陸した可能性があることなどが発表され、最後にISAOゲームの運営チームの人間(概略は知っているが細部は知らない)がこの世界で発見されたことが明かされる。騒然とする中で、ISAO世界のマップが東北地方を(九十度右へ回転)模倣した物であり、現在は現実世界の方位になっていることが明かされる(つまり西は北になっており、対岸の陸地は津軽海峡で隔たれた北海道)。

第3章 行進

父と合流してミースの街に到着、クウォント・ミース間の開通に成功。さらにクウォントに引籠っているゲーム未経験者たちが非戦闘系プレイに適した街エヴリンに移動できるよう、ミース・エヴリン間の航路開通に向けてミース防衛イベント「不死者の行進」(失敗すると航路開設に必要な船着場が損壊する危険があった)に挑む。
防衛戦力が不足する中、クウォントの新規プレーヤーから父を始めとする元警察官や志願者達(12名)のパワーレベリングが間に合い、事前準備も功を相して防衛に成功、無事にクウォント・ミース・エヴリン間が安全に行き来することが可能になった。

第4章 怪異

そのころISAO世界では、攻略組クラン「東方騎士団」が天馬山(現実世界での下北半島)でシークレットクエストを発見。天馬のテイムに成功して、空を移動する手段を手に入れる(この成功により、クラン名称を天馬騎士団に変更する)
一方、主人公は恋人(キョウカ)との再会のためミースからエミール川(久慈川)沿いに北上を開始、ISAO世界(現実世界の宮城県以北)を目指す。川が西に方向を変える地点(福島県東白川郡棚倉町付近)から川沿いを離れて次の目印となるマール川(阿武隈川)に到達、川沿いに北上を続けてレプティルの街(郡山市近辺)に到着した。
久々の街での情報収集中、レオに血脈覚醒クエストの予兆が現れる。周囲を探索して北上のためのキーアイテムのクエストを終え、レオの《血脈覚醒》クエストも無事に完了する。

第5章 踏破

ISAO世界では北海道を目指した第二次調査隊が死に戻りして、津軽海峡に最初は居なかった強力なエリアモンスター(大規模レイド級)が実装されていることが判明する。また唯一陸続きの南エリア(ハドック山以南)への進出は、システム的な制約から天馬は使えず竜騎士(騎士の派生職)の誕生待ちとなった。
レプティルに戻ってきた主人公達の前に、見知らぬ女性プレーヤーが現れる。彼女(香里奈)もISAO世界に行くことを目指しており、掲示板の情報から先行している(らしい)プレイヤーを追いかけてきたのだった。三人となった一行は川沿いに北上を再開、「人食い鬼」の噂のある岩屋(黒塚)に到着する。歌舞伎の黒塚を見たことがある香里奈の助言と準備したキーアイテムを使い、無事にMAP解放イベントをクリアしてトレハンCW世界の北端に到達する。
しかし境界を越えた先に見えたのは、《「インセクティア」の世界へようこそ。》の表示だった。
見知らぬゲーム世界に入り、召喚士としてパートナーと共にこの世界の北端を目指して進み始める一行。徐々にレベルを上げていくパートナーであったが、強力なフィールドボスとの戦いでパートナーは次々に倒され、全滅を覚悟した時に救援のプレーヤーが現れる。そのプレーヤー(ハルト)からこの世界の現状(致命的なバクが残っているβ版であり、β版のテストプレーヤーだったハルトしかゲーム経験者がいない)を教えてもらい、無事にゲーム世界の北端に到着する。
ようやく到着したISAO世界であったが、降り立った場所はマップ未実装の地(現実世界の岩手県)であった。「新しいエリアへの到達者」のワールドアナウンスが流れ、三人の目の前でマップ実装が始まる。

第6章 新たな大地で

突如流れた「新しいエリアへの到達者」のワールドアナウンスは、ISAO世界に衝撃を齎す。かつての前例(主人公がシークレットクエストで未解放エリアに到達した事件)を思い浮かべながらも、到達者に関する手掛りは杳として知れなかった。
一方、目前で実装されたエリアで活動を開始した主人公一行も、かつて体験した未解放エリアでの制約に捕らわれていた。ようやくエリアボスを倒して最寄りの都市が解放され、そのアナウンスによって現在地が「神聖カティミア教国」の「尖塔の街キノイセック」であることが判明する。同時に主人公一行のチーム名がアナウンスされる。
”討伐者はチーム「ソトノセカイカラ」です。”と。
尖塔の街キノイセックに入った主人公一行だったが、不穏な空気が漂い出す。見学に訪れた塔での異常現象に続き、塔外に出た主人公を大勢のNPC神官達が出迎える。そしてハイエンド・シークレットクエスト、キャンセル不可の最上級職クエスト「猊座へ至る道」が突如として開始される。
こうしてNPC達によってカタリナ・レオと引き離された主人公は「教都カティミア」へと送られ、残されたカタリナ・レオは解放エリアへ脱出すべく「最北の街ホーニン」を目指す。

第7章 動き出す歯車

カティミア川を船で下り教都に着いた主人公は、集まった大勢の民衆による大歓声に迎えられる。そして最上級職(枢機卿・教皇)に向けた学習漬けの日々が始まる。一方、陸路を進むカタリナ・レオは次の街に行くための開通クエストなどを一つ一つ熟し、ようやく教都に辿り着くも主人公(巷では「光の聖者」と呼ばれている)とは会えず、やむなく北上の旅を続ける。
その頃、解放マップ内でもプレーヤー達が事態打開に向けて動いていた。攻略組主力は北海道に通じると思われる〈旧青函トンネル〉のある「竜の谷」攻略に挑み、東側では獣人の里で新たな動き(連続クエスト)が加速していた。そして待望の竜騎士(飛竜)に到達する者達が現れ、南部山岳地域(現実世界の白神山地)攻略に向けて事態が進み始める。

第8章 ソトノセカイカラ

ISAO世界で「ログイン不可のデスゲーム」に巻き込まれた新規プレーヤー達の不安に付け込み、大勢の信者を獲得したカルト〈御光使徒救魂会〉。しかし、その背後に〈使徒〉と名乗る謎の存在(ネーム表記はNPC)が暗躍していた。
獣人の里では念願の「獣化」への道が遂に開かれ、解放クエスト「タプコプ山地の魔獣」が発動する。一方神聖カティミア教国で北上を続けていたカタリナ・レオも「最北の街ホーニン」に到着、国外に通じる隧道を通過するためエリア解放クエスト「猫のお宿」に挑む。二人はエリアボス相手に非戦闘シナリオでの攻略を目指すが失敗、討伐シナリオになったことで接した場所で発動中の「タプコプ山地の魔獣」と統合され、共闘クエスト「隧道の主〈丹暗誅〉を倒せ!」(レイドクエスト)に発展した。エリアボスに圧倒された二人が撤退を考え始めた事になって反対側から獣人プレーヤー達が続々と到着、さらに急を聞いて駆けつけてきた攻略組も間に合い、共闘クエストを達成して神聖カティミア教国(未解放エリア)とグラッツ王国(解放エリア)が繋がり、カタリナとレオは念願だったISAO世界(解放エリア)に到着した。
こうして「ログアウト不可のデスゲーム」と思っていたISAO世界のプレーヤー達に外の情報が伝わり、レオからキョウカに主人公の伝言が伝えられる。
外の情報にISAO世界が湧く中、攻略組による「竜の谷」調査班もようやく〈竜の風穴〉(青函トンネル)に到達した。ここを突破すれば北海道への道が開かれる、と期待が高まる。しかし発動した特殊クエストに失敗、北海道への道が非常に厳しいと思い知らされる(失敗後、90日間再挑戦不可)。

登場人物

脚注

外部リンク

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