世界パズル選手権

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世界パズル選手権(せかいパズルせんしゅけん、英語:World Puzzle Championship)は、世界パズル連盟が主催するパズルの国際大会である。第1回大会は1992年ニューヨークで開催され、以降毎年行われている。

パズル選手権の前身として、ヨーロッパで行われていたクロスワードマラソンというクロスワードパズルを作成する大会があった。ポーランドで始まったこの大会は、1990年には13カ国が参加する大会となった。しかし、クロスワードには言語の壁があり他国の作品を評価するのが難しいという問題があった。

この問題を解消するために言語の障壁を取り除いたパズルの大会が考えられ、GAMES誌の主催により第1回大会が開催された。

内容

各国の代表5人が問題を解き、正解者に与えられる得点の合計で順位が決定する。

代表の選び方は各国で異なっている。国内で行った大会の上位者を選ぶことが多いが、予選をせずに代表を選抜するケースもある。例えばアメリカでは、第3回から第7回まで同じメンバーを参加させていた[1]

問題は基本的に開催国のスタッフが準備するが、国によって不利にならないよう言語や文化などに依存しないような問題が多く出題される。そうでない問題(例えば、モールス信号を利用した問題など)は協議により無効になる場合もある[2]

2010年10月現在、45の国や地域が連盟に加盟している。

開催地及び結果

開催国 開催都市 個人 団体
1992アメリカニューヨーク カナダの旗 David Samuelカナダの旗 Darren Rigbyアメリカ合衆国の旗 Daniel Johnsonアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国アルゼンチンの旗 アルゼンチンポーランドの旗 ポーランド
1993チェコブルノ チェコの旗 Robert Babilonアメリカ合衆国の旗 Wei-Hwa Huangチェコの旗 Pavel Kalhous チェコアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国カナダの旗 カナダ
1994ドイツケルン アメリカ合衆国の旗 Ron Osherチェコの旗 Pavel Kalhousクロアチアの旗 Pero Galogaza チェコアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国クロアチアの旗 クロアチア
1995ルーマニアPoiana Brasov アメリカ合衆国の旗 Wei-Hwa Huangハンガリーの旗 Istvan Gyorgyチェコの旗 Pavel Kalhousアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 チェコ ハンガリー
1996オランダユトレヒト チェコの旗 Robert Babilonアメリカ合衆国の旗 Zack Butlerアメリカ合衆国の旗 Wei-Hwa Huangアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 チェコトルコの旗 トルコ
1997クロアチアコプリヴニツァ アメリカ合衆国の旗 Wei-Hwa Huangアメリカ合衆国の旗 Ron Osherチェコの旗 Robert Babilon チェコアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ハンガリー
1998トルコイスタンブール アメリカ合衆国の旗 Wei-Hwa Huang日本の旗 中井昌アメリカ合衆国の旗 Zack Butlerアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国日本の旗 日本 ハンガリー
1999ハンガリーブダペスト アメリカ合衆国の旗 Wei-Hwa Huangアメリカ合衆国の旗 Zack Butlerオランダの旗 Niels Roestアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国オランダの旗 オランダ チェコ
2000アメリカスタンフォード ドイツの旗 Ulrich Voigtアメリカ合衆国の旗 Wei-Hwa Huangオランダの旗 Niels Roestアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国オランダの旗 オランダドイツの旗 ドイツ
2001チェコブルノ ドイツの旗 Ulrich Voigtチェコの旗 Robert Babilonアメリカ合衆国の旗 Zack Butlerアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 チェコベルギーの旗 ベルギー
2002フィンランドオウル オランダの旗 Roest Nielsドイツの旗 Ulrich Voigtドイツの旗 Roland Voigt日本の旗 日本ドイツの旗 ドイツアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
2003オランダアーネム ドイツの旗 Ulrich Voigtアメリカ合衆国の旗 Wei-Hwa Huangアメリカ合衆国の旗 Roger Barkanドイツの旗 ドイツアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国オランダの旗 オランダ
2004クロアチアオパティヤ オランダの旗 Niels Roestドイツの旗 Ulrich Voigtアメリカ合衆国の旗 Roger Barkanアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ドイツの旗 ドイツ ハンガリー
2005ハンガリーエゲル ドイツの旗 Ulrich Voigtアメリカ合衆国の旗 Wei-Hwa Huangオランダの旗 Niels Roestドイツの旗 ドイツアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国日本の旗 日本
2006ブルガリアボロヴェッツ ドイツの旗 Ulrich Voigtアメリカ合衆国の旗 Wei-Hwa Huang日本の旗 横田真秀アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ドイツの旗 ドイツ日本の旗 日本
2007ブラジルリオデジャネイロ ハンガリーの旗 Pal Madarassyアメリカ合衆国の旗 Thomas Snyderドイツの旗 Ulrich Voigtアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国日本の旗 日本ベルギーの旗 ベルギー
2008ベラルーシミンスク ドイツの旗 Ulrich Voigtトルコの旗 Mehmet Murat Sevimアメリカ合衆国の旗 Roger Barkanアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国日本の旗 日本 チェコ
2009トルコアンタルヤ ドイツの旗 Ulrich Voigtスロバキアの旗 Peter Hudákトルコの旗 Mehmet Murat Sevimドイツの旗 ドイツアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国日本の旗 日本
2010ポーランドパプロトーニャ 日本の旗 有松太郎ドイツの旗 Ulrich Voigt日本の旗 條秀彰アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国日本の旗 日本ドイツの旗 ドイツ
2011ハンガリーエゲル アメリカ合衆国の旗 Palmer Mebaneドイツの旗 Ulrich Voigtアメリカ合衆国の旗 Thomas Snyderアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ドイツの旗 ドイツ日本の旗 日本
2012クロアチアKraljevica ドイツの旗 Ulrich Voigtアメリカ合衆国の旗 Thomas Snyderアメリカ合衆国の旗 Palmer Mebaneドイツの旗 ドイツ日本の旗 日本アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
2013中国北京 ドイツの旗 Ulrich Voigtアメリカ合衆国の旗 Palmer Mebaneアメリカ合衆国の旗 Thomas Snyderアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ドイツの旗 ドイツ日本の旗 日本
2014イギリスロンドン ドイツの旗 Ulrich Voigtアメリカ合衆国の旗 Palmer Mebaneドイツの旗 Florian Kirchドイツの旗 ドイツ日本の旗 日本アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
2015ブルガリアソフィア 日本の旗 遠藤憲ドイツの旗 Ulrich Voigtアメリカ合衆国の旗 Palmer Mebaneドイツの旗 ドイツ日本の旗 日本アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
2016スロバキアブラチスラヴァ ドイツの旗 Ulrich Voigtアメリカ合衆国の旗 Palmer Mebane日本の旗 遠藤憲ドイツの旗 ドイツ日本の旗 日本アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
2017インドバンガロール 日本の旗 遠藤憲ドイツの旗 Ulrich Voigt日本の旗 森西亨太日本の旗 日本アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ドイツの旗 ドイツ
2018チェコプラハ アメリカ合衆国の旗 Thomas Snyderドイツの旗 Ulrich Voigt日本の旗 遠藤憲ドイツの旗 ドイツアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ハンガリー
2019ドイツキルヒハイム ドイツの旗 Philipp Weiß日本の旗 遠藤憲アメリカ合衆国の旗 Walker Andersonアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ドイツの旗 ドイツ日本の旗 日本
2020新型コロナウイルス感染症の影響で開催中止

日本と世界パズル選手権

参加

日本は、第1回の大会から選手を派遣している。以降2001年を除き毎回選手を派遣している。選手は作家代表1名と国内予選で選ばれた4人からなる。これとは別にキャプテンの西尾徹也らスタッフが同行する。

最初の頃は成績が芳しくなかったが、これは選手の実力よりも問題の傾向(例えば「都市名の綴り」など知識を問われる部分)によるものといわれる。第7回大会以降はこのような問題が減少し、日本チームが上位に食い込むことも珍しくなくなっている。2002年の大会では日本チームが優勝している。

2010年には有松太郎が日本人で初めて個人戦で優勝した。有松は2002年の団体優勝のときのメンバーでもある。

日本予選

日本の選手の選抜は、以前は世界文化社が担当していた。日本パズル連盟の発足後は同団体が選考を行っている。

初期は、パズラーを始めとする同社の系列誌で1次予選問題が発表された。正解者の中から抽選で2次予選問題が送付される。この上位者が東京に集まり決勝戦が行われていた。

途中からインターネットを利用した予選が併設され、この上位者が上記の予選通過者と共に決勝大会を行った。

2008年には選抜がインターネット出題に一本化されたが、予選そのものが行われない年[3]もあった。

出題

原則として問題の作成は開催国のスタッフが行うため、日本人が問題を作成した例はほとんどない。確認できるのは第1回と第7回のみである。

第1回の開催に際して芦ヶ原伸之は何問か問題を提供している[4]。少なくとも小町算系の数理パズルとメカニカルパズル2種の3題を出題している。

第7回大会はトルコで行われたが、世界パズル連盟のスタッフに請われた西尾徹也が中心となって問題を作成している[2]。西尾は世界文化社で作品を発表している作家だけでなくニコリにも協力を要請し、多くの「言語や文化に依存せず論理だけで解けるパズル」を出題した。

脚注

参考文献

外部リンク

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