1961年6月、ウィーンで行われた第9回ITI世界会議にて、国際演劇協会(ITI)フィンランド支部代表者であったアルヴィ・キヴィマー(Arvi Kivimaa)の提案で「世界演劇の日」の制定が決まった[2]。翌1962年にパリで開幕したシアター・オブ・ネイションズ(諸国民演劇祭)の初日であった3月27日に第一回行事が行われた。以降、毎年3月27日に関連行事が行われている。行事の中心は世界の演劇人に向けたメッセージの発表で、ITIの招聘を受け、著名な演劇人が演劇や平和の文化をテーマとする文章を発表する。最初の年であった1962年にはフランスの詩人、ジャン・コクトーがメッセージを書いており、以降は劇作家のアーサー・ミラー(1963)、俳優のジャン=ルイ・バロー(1964)とローレンス・オリヴィエ(1964)、ベルリナー・アンサンブルの創立者であるヘレーネ・ヴァイゲル(1967)、演出家のピーター・ブルック(1969、1988)、映画監督のルキノ・ヴィスコンティ(1973)、劇作家のウジェーヌ・イヨネスコ(1976)、俳優のジュディ・デンチ(2010)俳優のウィレム・デフォー(2026)などがメッセージを発表している[3]。
2026年にウィレム・デフォーはメッセージの中で「世界がますます文壇的、支配的、暴力的になっているようにみえるこの世界において、私たちシアター・メーカーの課題は、演劇を単なる気晴らしの娯楽を目的とした商業的なものや、形骸化したつまらないしきたりを守るだけのものへと堕落させることなく、むしろ、人々、コミュニティ、文化をつなぎ、そしてなによりも、「私たちはどこへ向かっているのか」を問い直す力を育てることなのです。」と述べている。