中山修一 (デザイン史家)

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中山 修一(なかやま しゅういち、1948年12月- )は、日本のデザイン史家。神戸大学名誉教授[1]博士(学術)[2]英国王立芸術協会会員(FRSA)[3]

1948年12月に熊本県熊本市に生まれ、熊本県立熊本高等学校を経て、東京教育大学農学部林学科木材工学専攻(現在の筑波大学生命環境学群生物資源学類)を卒業。続いて東京教育大学大学院教育学研究科修士課程美術学(工芸・工業デザイン)専攻(現在の筑波大学大学院人間総合科学研究科芸術専攻)を修了する[1]

1974年4月、助手として神戸大学教育学部(発達科学部への改組を経て現在は国際人間科学部)に職を得、その後、講師、助教授、教授を歴任。在職中の役職としては神戸大学附属図書館の副館長を務める。一方この間、国内では、大阪教育大学教育学部、長崎大学教育学部、国立高岡短期大学(現在の富山大学芸術文化学部)、静岡文化芸術大学デザイン学部等において長年非常勤講師としてデザイン史に関する集中講義を行ない、また海外では、ロンドンのウィリアム・モリス協会および上海華東理工大学美術・デザイン・メディア学部において招聘講演を行なう[1]

専門はデザイン史学。デザインの歴史をひとつの独立した包括的な研究領域として設定したうえで、日英両国にかかわってその近現代における歴史的推移に着目する[4]。個別的には主として、19世紀英国のデザイナーであるウィリアム・モリスと20世紀日本の陶工である富本憲吉に焦点をあてて研究する[5]。さらに、『青鞜』同人(ペンネームは紅吉)で、のちに富本憲吉の妻となる富本一枝(旧姓は尾竹)にも、関心の幅を広げる[6]。2008年9月、学位請求論文「富本憲吉の学生時代と英国留学――ウィリアム・モリスへの関心形成の過程」により博士号(学術、神戸大学)を取得[2]

学会や研究会等での役職としては、学内においては、2001年の創設時から活動期間の10年間、神戸大学表現文化研究会[7]の代表を、また学外においては、2002年の創設時から5年間、デザイン史学研究会(Design History Workshop Japan)[8]の初代代表を務める。1977年の英国のデザイン史学会(Design History Society)[9][10]の発足から遅れること25年、日本におけるデザイン史学研究会の設立は、英国および中国の学術世界において注目され、紹介される[11] [12]

英国における長期研究歴に関しては、1987-88年にブリティッシュ・カウンシル(British Council)のフェローとして、また1995-96年に文部省(現在の文部科学省)の長期在外研究員として、主に英国王立美術大学(Royal College of Art)とヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(Victoria and Albert Museum)において英国デザイン史の研究に従事[13] [14] [15] 。さらに、2001-2003年度の科学研究費助成事業(科研費)により、「戦後復興期の英国におけるデザイン振興政策とモダニズムの変容に関する研究」にかかわって現地にて調査を行なう[16]

英国での会員や委員、客員教授等に関する履歴は、1987年からウィリアム・モリス協会(William Morris Society)の終身会員、続く1988年から王立芸術協会(Royal Society of Arts)の終身会員。1987年から2013年までデザイン史学会(Design History Society)の会員。また、2008年の学術雑誌 The Journal of Modern Craft (Berg Publishers, Oxford) の創刊に際しては、国際諮問委員会(International Advisory Board)の委員を務め、他方で2003年から2014年までブライトン大学客員教授(Visiting Professor at the University of Brighton)の任に当たる[1]

2013年3月に定年により神戸大学を退職。その際、神戸大学名誉教授の称号を受ける。それ以降、一介の独立研究者として熊本県阿蘇南郷谷の庵に隠棲し執筆活動を継続。従来からのデザインに関する研究(主としてデザイン史・デザイン論、ウィリアム・モリス研究、富本憲吉・富本一枝研究)に加えて、新たに、詩歌(俳句や短歌を含む)や小説、随筆や写真といった表現領域にかかわる創作にも力を入れる一方で、高群逸枝や橋本憲三、それに石牟礼道子といった地元熊本県ゆかりの先人たちの生き方についても関心を寄せ、随時ウェブサイト「中山修一著作集」に研究成果を公開している[1]

著作と翻訳

外部リンク

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