中島央
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| なかじま ひろし 中島 央 | |
|---|---|
| 生年月日 | 1975年12月 |
| 出生地 |
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| 国籍 | 日本 |
| 職業 | 映画監督 / 脚本家 |
| 主な作品 | |
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映画 『Lily』 『シークレット・チルドレン』 『TOKYO, I LOVE YOU』 | |


東京都で生まれる。東京都立高校を中退後、進路を転じてニュージーランドへ移住し、現地の高校を卒業。
その後渡米し、サンフランシスコ州立大学映画学科を卒業した(2003年)。[1]
卒業後はアメリカ・ハリウッドを拠点に映画制作を行い、英語による長編映画2本と短編1本を監督した。すべての作品で脚本も自ら手がけている。
2011年、ハリウッド制作の英語作品 Lily (映画)で長編映画監督デビュー。同作および シークレット・チルドレン(2014年、FOX/NTTぷらら製作)はアメリカやヨーロッパの映画祭で上映され、日本国内でも劇場公開された。[2]
以降も映画・ドラマ・CMなど幅広く監督を務めている。これまでの監督作品は海外の国際映画祭で通算60件以上の受賞・ノミネート歴がある。
影響
中島 央は「映画はジャンルも時代も国も関係なく、すべて大好きだ」と語り、特にジャン・リュック・ゴダール、セルジオ・レオーネ、ミケランジェロ・アントニオーニ、ベルナルド・ベルトルッチ、アンジェイ・ワイダ、黒澤明の作品を挙げている。また、ウォン・カーウァイの『恋する惑星』に強い感銘を受け、映画館で三回鑑賞したことを明かしている。加えて、ポール・トーマス・アンダーソンやクエンティン・タランティーノなど、作家性の強いアメリカ映画からも大きな影響を受けているとしている。自身の作品については「自分が好きな映画をすべて詰め込み、これまでの映画体験を凝縮したものだ」と語り、映画とは「作り手の人間としての本質が、映画を通してそのまま映し出されるものだ」とも述べている。 [3]
中島 央は熱心な音楽愛好家としても知られており、U2、オアシス、デヴィッド・ボウイ、プリンス、ストーン・ローゼスなどのアーティストを「自分の人生を劇的に変えた音楽」として自身のSNSなどで挙げている。 さらに、The 1975やベックなどのロックアーティストに加えて、マイルス・デイヴィス、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン、グスタフ・マーラーら、ジャズやクラシック音楽の作曲家からも強い影響を受けていると述べている。また、最も影響を受け、尊敬している映画音楽家としてエンニオ・モリコーネの名を挙げている。
創作に対する探究心から日々読書に親しんでおり、これまでに読んだ多くの小説の中で特に印象に残っている作品として、ジョージ・オーウェル『一九八四年』、ダシール・ハメット『血の収穫』、アレクサンドル・デュマ『モンテ・クリスト伯』、 アガサ・クリスティ『そして誰もいなくなった』、マーガレット・ミラー『まるで天使のような』、司馬遼太郎『燃えよ剣』などを挙げている。
嗜好
スポーツ観戦も趣味の一つで、野球やサッカーの熱心なファンとして知られる。日本のプロ野球や海外サッカーについては特定のチームを応援しているわけではなく、幅広く試合を追うスタイルであるとされ、競技全体に詳しいことでも知られる。一方で、メジャーリーグでは日本人選手が多く所属するロサンゼルス・ドジャースの「大ファン」であることを公言している。
ファッションに強い関心を持ち、コム・デ・ギャルソンやジョン・ローレンス・サリバンといった日本発のブランドを愛用している。これらのブランドの服を身にまとうことで、日本のファッション文化への敬意を示すとともに、日本の表現者として世界と向き合う意識を高めていると語っている。
近年の活動
2023年には初の日本語長編映画 TOKYO, I LOVE YOU を監督・脚本・製作。作品は現代の東京を舞台に、この大都市のさまざまな場所で生きる人々の姿を描いた群像劇である。[4]
中島 央監督は、映画『TOKYO, I LOVE YOU』の着想について、『パリ、ジュテーム』や『ニューヨーク、アイラブユー』といった都市をテーマにした映画に影響を受け、「東京版を自分の手で作りたい」と考えたことが出発点だったと語っている。監督自身は東京出身であり、「生まれ育った街・東京を、自分にしか見えない視点で描きたかった」と述べている[4]。
作品のトーンについては、「ハイパーリアル(hyper-real)」という言葉を用い、 現実的でありながらどこか幻想的な東京の姿を目指したという[4]。
ロケーション選定では、お台場や東京タワー、新宿など、象徴的な場所を取り上げているが、 単に観光地を映すのではなく、監督自身が心に描いてきた“自分の東京”を表現する意図があった。 特にお台場の「夢の大橋」やモノレールのシーンは、長年撮りたいと考えていたものだという。
本作を通じて若いクリエイターに伝えたいメッセージとして、「勝ち負けや成功・失敗といった二分的な価値観にとらわれず、自分らしくあること、好きなことを続ける勇気を持つことが大切」と語っている[4]。
『TOKYO, I LOVE YOU』には、“自分自身を肯定しながら生きる”というテーマが込められているという。[4]
本作は各国の映画祭でグランプリをはじめ、作品賞・監督賞・脚本賞など複数の映画賞を受賞している。[5][6]
受賞歴は実に40冠に及び、国際的な評価を確立している。[5]
2025年からは、Amazon Prime Video、Lemino、U-NEXTなどでの配信が開始された。[6]
また、2025年10月より、自身が監修するYouTubeチャンネル「スーパーフィルムメーカー・チャンネル」を立ち上げ、映画監督の視点から映画を分析し、映画文化そのものを祝福する番組『VIVA CINEMA!!!』の配信を開始した[7]。
映画
- Lily (短編映画) (2007年、監督・脚本・製作)
- Lily (映画) (2010年、監督・脚本・製作、2011年日本公開)
- シークレット・チルドレン (2014年、監督・脚本・製作、2014年日本公開)
- SUMMER TOKYO (短編映画) (2014年、監督・脚本、ひかりTV VOD放送)[8]
- TOKYO, I LOVE YOU (映画) (2023年、監督・脚本・製作)