中真大
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『無駄花』 架空の死刑囚による手記形式の長編。実在の死刑囚であった永山則夫の『無知の涙』から着想を得ている[1]。第14回小説現代長編新人賞の選考会では過激なテーマや文章表現に波紋を呼んだが[2][3]、伊集院静、宮内悠介の推薦を受け奨励賞受賞となった。『小説現代』2020年6,7月合併号に一挙掲載され、同年9月に単行本が刊行された。単行本刊行時には帯に尾崎世界観がコメントを寄せた[4]。書評では細谷正充[5]、野崎六助[6]、岡崎武志[7]、杉江松恋[8]、長薗安浩[9]らが作家性や筆力を高く評価した。単行本の装幀は川名潤が担当した。
『異端かく語りき』 2023年3月から2024年5月まで『小説すばる』に隔月連載された連作短編[10]。路上生活を続ける画家[11]、覚醒剤依存症の怪奇俳優[12]、生放送中に番組MCを殴り、業界から干されたコメディアン[13]、己の職業を告白し、一躍有名になったゴーストライター[14]、前科三犯のゲームクリエーター[15]、捏造記事が発覚し、姿をくらましたジャーナリスト[16]、一時代を築いた演歌歌手[17]への、それぞれ独立したインタビュー記事という形式で、全8回。最終回のみ、インタビュー記事を掲載していた架空の雑誌の副編集長視点[18]となっている。2026年現在、単行本は未刊。
『ブーニーズ』 前作から5年を経て発表された長編第二作。『小説現代』2025年4月号に一挙掲載され、翌月21日に単行本が刊行された。地方在住の若者たちがギャングスタ・ラップの音楽活動にエネルギーを傾けるが、薬物や暴力によって歯車が狂い出していく青春小説となっている。書評家の細谷正光は暗黒小説(ノワール)であることを指摘し、「作者の実力が本物であることを確信した」と評した[19]。刊行時の共同通信による著者インタビューでは、「不良少年が音楽と出会って更生していく美談は一般受けするが、決して良い面ばかりではないということも書きたかった[20]」「アウトローの視点で社会の矛盾を描くことを意識している[21]」と語っている。単行本の装幀は坂野公一が担当した。
単行本
- 『無駄花』(2020年9月 講談社)
- 『ブーニーズ』(2025年5月 講談社)
雑誌掲載作品
小説
- 『1978』 - 『小説現代(講談社)』 (2021年3月号)
- 『破落戸』 - 『小説すばる(集英社)』 (2021年5月号)
- 『風を食らって』 - 『小説すばる』 (2021年11月号)
- 『ストリゴイ』 - 『小説すばる』 (2022年3月号)
- 『この膨大にして不愉快な仕事』 - 『小説すばる』 (2022年6月号)
シリーズ連載
- 『異端かく語りき / かくて汝は孤独となり』 - 『小説すばる』 (2023年3月号)
- 『異端かく語りき / ドーランと結晶と』 - 『小説すばる』 (2023年5月号)
- 『異端かく語りき / プランジャー・ショット・ミス』 - 『小説すばる』 (2023年7月号)
- 『異端かく語りき / ゴーストライターの芳魂』 - 『小説すばる』 (2023年9月号)
- 『異端かく語りき / 隷従か反徒か』 - 『小説すばる』 (2023年11月号)
- 『異端かく語りき / ファブリケート・ザ・スキャンダル』 - 『小説すばる』 (2024年1月号)
- 『異端かく語りき / 履き潰したストレートチップ』 - 『小説すばる』 (2024年3月号)
- 『異端かく語りき / ポケット一杯のスクラップ』 - 『小説すばる』 (2024年5月号)
コラム
出典
- ↑ 『無駄花』単行本253頁”謝辞・参考文献”
- ↑ 『小説現代』2020年3月号171~175頁”選考委員選評”
- ↑ 『小説現代』2020年5月号287頁”編集長講評”
- ↑ 『クリープハイプ オフィシャルサイト』https://www.creephyp.com/news/detail/101152
- ↑ 『小説現代』2020年6,7合併号562頁 ”エンターテインメント・ノベル界に魅力的な反逆者が登場した!”
- ↑ 『日経新聞』2020年9月24日号 ”目利きが選ぶ3冊「語り手は信用できない」”
- ↑ 『週刊現代』2020年9月26日号120頁 "日本一の書評/今週のイチオシ"
- ↑ 『カドブン文芸WEBマガジン』”杉江松恋の新鋭作家ハンティング”
- ↑ 『週刊朝日』 2020年10月16日号67頁 ”週刊図書館/ベスト・レコメンド”
- ↑ 『小説すばる2023年3月号目次』特異な経歴を持つ人々への架空インタビュー集、編纂開始!
- ↑ 『小説すばる』オフィシャルサイト 試し読み
- ↑ 『小説すばる2023年5月号目次』
- ↑ 『小説すばる2023年7月号目次』
- ↑ 『小説すばる2023年9月号目次』
- ↑ 『小説すばる2023年11月号目次』
- ↑ 『小説すばる2024年1月号目次』
- ↑ 『小説すばる2024年3月号目次』
- ↑ 『小説すばる2024年5月号目次』
- ↑ 『小説現代』2025年4月号242頁
- ↑ 『沖縄タイムス』オフィシャルサイト
- ↑ 『京都新聞』 2025年9月8日号
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