中西友子
From Wikipedia, the free encyclopedia
中西 友子 | |
|---|---|
| なかにし ともこ | |
|
中西友子氏の肖像(復興庁より公表) | |
| 生誕 |
1950年4月27日(75歳) 石川県金沢市 |
| 国籍 |
|
| 研究分野 | 放射線植物生理学 |
| 研究機関 | 東京大学大学院農学生命科学研究科 |
| 出身校 |
東京大学大学院理学系研究科 化学専門課程博士課程修了(理学博士) |
| 主な受賞歴 |
猿橋賞(2000年) フランス国家功労勲章(シュバリエ)(2013年) Hevesy Medal Award受賞(2016年) フランス教育功労章(シュバリエ)(2022年) Lise Meitner Award(2025年) |
| 配偶者 | 中西 博 |
| プロジェクト:人物伝 | |
中西 友子 (なかにし ともこ、1950年4月27日[1] - )は、日本の植物生理学者、放射化学者。東京大学名誉教授、東京大学大学院農学生命科学研究科特任教授。放射線やアイソトープを用いた水・元素・ガスのリアルタイムイメージング解析を専門分野とする[2]。星薬科大学元学長、星薬科大学名誉教授。元内閣府原子力委員会委員。スウェーデンチャルマース工科大学名誉博士。スウェーデン王立工学アカデミー会員。元日本放射化学会会長。元日本学術会議会員。フランス国家功労勲章(シュバリエ)及びフランス教育功労章(シュバリエ)を受章、Hevesy賞及び Lise Meitner賞受賞。学位は、理学博士(東京大学・1978年)。
石川県金沢市出身[1]。1963年に東京教育大学附属小学校(現・筑波大学附属小学校)を卒業[1]、1966年に東京教育大学附属中学校(現・筑波大学附属中学校)を卒業[1]、1969年に東京教育大学附属高等学校(現・筑波大学附属高等学校)を卒業[1]。1973年に立教大学理学部化学科卒業、1975年に東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。1978年に東京大学大学院理学系研究科博士課程修了、理学博士(東京大学)。1978年から財団法人実験動物中央研究所研究員、1982年から日本ゼオン技術開発センター研究員。1983年9月~1985年10月、カリフォルニア大学バークレー校内ローレンス・バークレー国立研究所博士研究員。
1987年から東京大学農学部助手。2001年から東京大学大学院農学生命科学研究科教授、放射線植物生理学研究室を創設。
2003年に東京大学総長補佐となり、以後7年間に渡り、法人化前後における東京大学本部行政に携わる。東京大学環境安全本部の創設に尽力し、2006年〜2009年にかけて環境安全本部長を兼任[3]し、全学の環境安全衛生の組織体制を構築した。
2014年3月~2022年6月、内閣府原子力委員会委員[4][5]。2015年から国立研究開発法人放射線医学総合研究所客員研究員、2016年から国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構客員研究員を兼任。2016年から東京大学名誉教授、東京大学農学生命科学研究科特任教授[6]。
2019年4月~2022年3月に星薬科大学学長[7]を務め、2022年に星薬科大学名誉教授となる。2021年から中部大学理事[8]、2022年から中部大学学事顧問[8]を歴任。2022年に復興庁参与[9]となり、2023年から福島国際研究教育機構の監事を務める[10]。2025年から京都大学運営方針会議委員[11]。
海外や学会での主な活動
主な受賞
主な業績
主な研究成果として、中性子線ならびにアイソトープを用いて、初めて植物中の水特異的なイメージングならびに動態解析を行った。生育に伴う根先の周期運動の可視化に成功し、アイソトープ標識水を用いて吸収された水を初めて定量的に解析することが可能となり、茎における水循環を見出した。イオンの動きについては、ミクロからマクロまでのライブイメージング装置を開発し、顕微鏡下で蛍光像と同時にアイソトープ像も取得できるようになった。そこで吸収されたイオンの動きもライブイメージング解析ができることになった。また、ガス(主に二酸化炭素)の植物による固定ならびに新しい組織の形成についての可視化にも成功した。放射線やアイソトープを利用したこれらのイメージング解析について、まとめた本を出版した。
- 中西友子著『Novel Plant Imaging and Analysis: Water, Elements and Gas, Utilizing Radiation and Radioisotopes (English Edition)』Springer、2021年[25]
東京電力福島第一原発事故後は、放射能汚染について東京大学大学院農学生命科学研究科の各分野の研究者が行っている継続的な調査研究のまとめ役として、6冊の本を出版した。
- 中西友子著『土壌汚染』NHKブックス、2013年[26]
- 中西友子著『フクシマ 土壌汚染の10年』NHKブックス、2021年[27]
- 中西友子他編『Agricultural Implications of the Fukushima Nuclear Accident』Springer、2013年[28]
- 中西友子他編『Agricultural Implications of the Fukushima Nuclear Accident: the First Three Years』Springer、2016年[29]
- 中西友子他編『Agricultural Implications of the Fukushima Nuclear Accident (III): After 7 Years』Springer、2019年[30]
- 中西友子他編『Agricultural Implications of Fukushima Nuclear Accident (IV): After 10 Years』Springer、2023年[31]
さらに、これまでの研究活動を総括し、植物が持つ高いポテンシャルとそれを実現する複雑な仕組みについて、イメージング解析により明らかにしてきた内容をまとめた、自身初となる一般向けの本を出版した。