江戸時代の医学書『病名彙解』[2]では中風を「真中風」「類中風」「卒中風」に分ける。「真中風」は悪い風「風邪(ふうじゃ)」にあたることを指し、これが本来中国医学で言うところの中風であった。「類中風」は暑さや食べ物にあたることを指し、現代で言うところの熱中症、食中毒にあたる。「卒中風」はにわかに昏倒する病であり、これが現代の脳卒中を指す。
貝原益軒は『養生訓』巻六で、中風を外の風にあたった病ではなく内に生じた風にあたった病であるとした上で、色白、肥満、酒呑みの者が40歳を過ぎて気の衰えた頃に発病し、手足のしびれや言語障害などの症状を生じるとしている。