イオン結合性二元化合物は、両方の元素がイオンである、つまりカチオンとアニオンからなる化合物である。これらの化合物を名付けるときは、その構成を考慮しなければならない。ただし、イオンの数を明示する必要はない。
- タイプ1 カチオンがただ1つの形状、または電荷をもつ場合
- タイプ2 カチオンが多数の形状をとることが出来る場合
- タイプ3 多原子イオンを含む場合
タイプ1の化合物が含むカチオンは、第1族元素のカチオン、第2族元素のカチオン、あるいは Al3+、Zn2+ のどれかでなければならない。
(ほとんどの場合金属である)カチオンは後置し、(ほとんどの場合非金属である)アニオンは前置する。カチオン名はそのままの元素名をとる。アニオン名はその元素名の語幹を「〜化」に変える。例えば、Br− は「臭化〜」となる。
Li+ と F− で構成される LiF は「フッ化リチウム」となり、Ba2+ と O2− で構成される BaO は「酸化バリウム」となる。
このタイプの化合物に含まれるカチオンは、遷移金属、カドミウム、あるいは水銀のカチオンである。これらのカチオンは数種類の電荷をとることができるため、元素名の後ろにローマ数字で酸化数を付加する必要がある。例えば、Cu2+ は「銅(II)」となる。その後はタイプ1と同様に命名する。
Co2+ と O2− で構成される CoO は「酸化コバルト(II)」となり、Fe3+ と N3− で構成される FeN は「窒化鉄(III)」となる。
同様に、カチオンは後置し、アニオンは前置する。多原子イオン名はそれぞれ固有の名称を使用する。例えば、NH4+(アンモニウムイオン)と N3−(アジ化物イオン) で構成される NH4N3 は「アジ化アンモニウム」となる。