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井上晴夫

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生誕 (1947-02-23) 1947年2月23日(78歳)
日本の旗 日本・滋賀県野洲郡守山町
研究機関 東京都立大学
井上 晴夫
いのうえ はるお
生誕 (1947-02-23) 1947年2月23日(78歳)
日本の旗 日本・滋賀県野洲郡守山町
研究分野 化学・光化学、人工光合成
研究機関 東京都立大学
出身校 東京大学工学部
博士論文 Photochemistry of Anthraquinone Derivatives by Visible Light (1982年)
主な受賞歴 光化学協会賞
向井賞
Porter Medal
プロジェクト:人物伝
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井上 晴夫(いのうえ はるお、1947年2月23日 - )は、日本の化学者。東京都立大学大学院都市環境科学研究科教授、特別先導教授、東京都立大学名誉教授。工学博士。専門は光化学、人工光合成、光機能物質、化学反応エネルギー共役。

滋賀県野洲郡守山町(現:守山市)生まれ。大阪府立豊中高等学校卒業。同級生に数学者の柏原正樹、音楽家の加古隆など。東京大学工学部工業化学科卒業。1982年に論文名“Photochemistry of Anthraquinone Derivatives by Visible Light”で工学博士の学位を取得。主査は本多健一。学部3年次に牧島象二の最終講義[1]を受け学問への姿勢に深く感銘し光化学分野に進む[2]。

一貫して可視光による光化学、人工光合成、光機能物質、化学反応エネルギー共役について研究。水を電子源とする可視光による人工光合成に取り組んでいる[3]。

植物の光合成では太陽光の照射により水から段階的に4電子を引き抜いて(酸化して)酸素を発生し、引き抜いた電子をもちいて二酸化炭素を還元しているのに対し、人工光合成では金属錯体など分子触媒への可視光(太陽光)照射で水分子から4電子を引き抜くことは非常に困難とされてきた。井上らはその原因は希薄な太陽光にあるとする「光子束密度問題」(1個目の電子を引き抜いた後、次の光子を待つ間に活性な分子触媒が分解してしまう問題)を指摘・提唱し、この問題を回避するため「1光子2電子変換」という画期的なアプローチを発見している[3][4][5][6]。

例えば地球に豊富に存在するアルミニウムを中心金属とするポルフィリン錯体への可視光1光子の照射により水は2電子酸化されて有用な過酸化水素を生成し同時に水素が発生する。水分子から4電子を段階的に引き抜く必要もなく次の光子を待たなくとも1光子のみで水を酸化でき、二酸化炭素還元系との連結も可能にした[7]。

分子触媒と半導体を組み合わせた有機・無機ハイブリッドシステムによる独自のシステムで自然を超える機能実現を目指している[8]。二酸化炭素を出さない新しいエネルギーシステムとして太陽光を利用する再生可能エネルギーシステム、人工光合成の実用化を目指すカーボン・エネルギーコントロール社会協議会[9](2017年: Consortium of All Nippon Artificial Photosynthesis Project for Living Earth: CanApple)の創設に尽力した。

戦略基礎研究(CREST/JST)、展開研究(SORST/JST)プロジェクト研究代表者、さきがけ(PRESTO/JST)「光エネルギーと物質変換」研究総括、科研費新学術領域「人工光合成」代表者など。日本化学会筆頭副会長、光化学協会会長、Asian and Oceanian Photochemistry Association/President、日本化学連合副会長、日本学術会議連携会員、International Foundation of Photochemistry/Presidentなどを歴任。日本化学会フェロー、光化学協会顧問・名誉会員など 光化学協会賞[10]、向井賞[11]、Porter Medal[12]などを受賞。

略歴

  • 1965年 -  大阪府立豊中高等学校卒業
  • 1969年 -  東京大学工学部工業化学科卒業
  • 1972年 - 東京大学大学院工学系研究科修士課程修了
  • 1972年 - 東京都立大学工学部助手
  • 1982年 - 東京大学工学博士
  • 1982~1983年 - University of North Carolina, USA, Visiting Scientist
  • 1985年 - 東京都立大学工学部講師
  • 1987年 - 東京都立大学工学部助教授
  • 1991年 - 東京都立大学工学部教授
  • 1997年 -  東京都立大学大学院工学研究科教授
  • 2005年 -  首都大学東京大学院都市環境科学研究科教授
  • 2007 年 -  東北大学多元研客員教授
  • 2007年 -  University of Florida, USA, Visiting Professor(Tallant Professorship)
  • この間、首都大学東京都市環境学部長、大学院都市環境科学研究科研究科長、国際センター長、人工光合成研究センター長 などを歴任
  • 2010 年 -  東京都立大学名誉教授
  • 2012 年 -  東京都立大学特任教授 後に特別先導教授

受賞歴

主な著書

脚注

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