京急ポニー号
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| 京急ポニー号 Keikyu PONY | |
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京急ポニー号の日野・リエッセ 初代車両5台中の1台、C4546号車(除籍済) | |
| 運行開始 | 1995年10月16日[1][2][3][4] |
| 運行終了 | 2025年10月20日(10月19日の運行をもって廃止)[5][6] |
| 自治体 | 鎌倉市 |
| 登録番号 | 横浜ナンバー |
| 所管系統数 | 3 |
| 備考 | |
| 外部リンク | |
京急ポニー号(けいきゅうポニー号)[1][8]は、かつて神奈川県鎌倉市で運行されていたコミュニティバス[7]の愛称。1995年(平成7年)10月16日運行開始[1][2][3][4]。
京浜急行バス(運行開始時は京浜急行電鉄自動車本部[1])の一般路線バスでもあり、系統番号も付与されたが、鎌倉市ではコミュニティバスとして位置づけており[7]、鎌倉市では初のコミュニティバスであった[7]。ただし市は運行経費の補助は行わず、車両購入やバス停留所設置など初期投資のみ国と市が補助を行う形態であった(委託運行ではない)[7]。
運行は、鎌倉営業所が運行開始から廃止時まで一貫して担当[5][9]していた[注釈 1]。
京浜急行バスの鎌倉地区での路線再編により、2025年(令和7年)から京急ポニー号の廃止と江ノ電バス(湘南営業所)への路線移譲が段階的に開始[6][10]された。同年5月18日付で鎌51系統が廃止[10][11]、同年10月20日付で船50系統が廃止され[5][6]、前日10月19日の運行をもって京浜急行は撤退し「京急ポニー号」としての30年の歴史に幕を閉じた[5][6]。路線移譲後は両系統とも江ノ電バスの路線となり「ポニー号」や「PONY」の愛称は引き継がれず、系統番号も江ノ電のものに変更[6][10]された。
運行開始と日野・リエッセ

C3834号車
1995年に「京急ポニー号」として最初に開業した系統は、大船駅と鎌倉市内の高台の住宅地である桔梗山を結んでいた[2][3]。京急での呼称は「大船駅 - 桔梗山系統」[5][9]、系統番号は「船50」[5][9]。
当路線の沿線は丘陵地に古くから開発された住宅街で、高齢化の進展とともに、住民や鎌倉市から路線バス運行の要望があったものの、中型バスの通行も厳しい急坂の狭隘路という悪条件から、なかなか実現に至らなかった[2][3][12]。
同1995年8月28日に新発売された日野自動車の小型バス、日野・リエッセを路線バスとして初めて採用した路線である[2][3][4][注釈 2]。
市と住民から路線開設の要望を受け、京浜急行電鉄(当時はバス事業分社前で電鉄直営だった)が、日本国内のバスメーカー4社(日野、いすゞ、ふそう、日産ディーゼル)に打診したところ、日野自動車が小型バス日野・レインボーRBのフルモデルチェンジ車としてリエッセを開発中で、リアエンジンで前中2扉の路線仕様が設定され、多区間運賃地区での運行に適しているということで採用が決まった[2][3]。なお京浜急行では、日野・レインボーRBの採用例はなかった[2][3]。
運行開始にあたり、車体に「京急PONY」のロゴを書いた高速バスカラーの専用小型車[8]として、リエッセが5台(C4544~4548)配属された[2][3][12]。このカラーリングは京浜急行の夜行高速バス「キャメル号」で採用された風を表すもので、その後の小型車にも引き継がれた[4][12]。
京急初のデマンドバス
また京急ポニー号(船50系統)では、1995年の運行開始からデマンドバスシステムの試みを行っていた[2][3]。これは京浜急行で初のデマンドバス路線であることから、デマンドシステム導入にあたり、すでに東急コーチで都市型デマンドバスの先鞭をつけていた東急バスから資料提供などの協力を受けた[2][3]。均一運賃区間の東急コーチと異なり、京急ポニー号では多区間運賃地区での都市型デマンドバス導入となったことで、独自の工夫がなされた[2][3]。
デマンドバスシステムの運行形態は、基本路線上の停留所である「山の上ロータリー」と「山の上通り」の間にデマンドルートが設定され、デマンドルート上の停留所である「深沢中学上」と「大平山公園」にはデマンドボタン付きのポールサインが設置されていた。大船駅発・桔梗山発とも、(デマンドルート入口) - 深沢中学上 - 大平山公園 - (デマンドルート入口)の順に運行されていた。
その後、2022年(令和4年)3月31日をもってデマンドバスシステムは廃止され[14][14]、同時に運賃改定[14]された。
鎌倉駅西口線の新設
2000年3月10日付で鎌倉市がオムニバスタウンに指定されたことから、その政策の一環として、鎌倉駅西口線が新設された。大型バスの通行規制がある狭隘区間を運行するミニバス路線で、系統番号は「鎌51」、区間便は「鎌50」。船50系統に続き、両系統とも「京急ポニー号」として運行された。
廃止まで
京急ポニー号の全廃前には、2025年5月18日付で鎌51系統を江ノ電バスへ路線委譲し[10](区間便の鎌50系統はそれ以前に廃止)、京浜急行バスは撤退[11]するととともに、船50系統では翌5月19日付でダイヤ改定を実施[15]した。
同年7月24日には、船50系統の廃止が発表されたが、その時点では廃止日は「10月中旬を予定」として、具体的な日付は未定であった[9]。
続いて、同年10月6日には、10月20日付で船50系統を廃止する旨が発表され[5]、予定どおり前日10月19日の運行をもって系統廃止、30年の長きにわたる歴史に終止符を打った[5]。なお、船50も廃止後は江ノ電バスへ路線移譲される予定であることも発表された[5][9]。
また系統廃止に伴い、船50系統の定期乗車券は江ノ電の路線では利用できなくなり、京急が同年10月13日から10月31日までの18日間、事業者都合による無手数料の払戻を実施することも案内された[5][9][注釈 3]。
路線
大船駅 - 桔梗山系統
以下の路線および運行時刻は、2025年10月20日付の廃止時点のもの[5]。
全停留所を記載。停留所数は13[5][16][17]。系統廃止に伴い、大船駅以外の12停留所が全廃されたが[5]、そのまま江ノ電バスへ引き継がれた[6]。
- 大船駅[注釈 4] - 湘南鎌倉医療大学前 - 丸山一番通り - 丸山四番通り - 山の上ロータリー - 大平山公園 - 深沢中学上 - 大平山公園 - 山の上中央 - 日当公園 - S字坂下 - 源氏山入口 - 桔梗山[5][16][17]
- 運行時刻は、平日は6時台~22時台、土休日は7時~21時台[18]。
- 1時間あたりの運行本数は、平日朝は7時台3本・8時台2本、平日夜は17・18・20時台2本、19時台3本[18]。平日の他時間帯および土休日は終日1本であった[18]。
鎌倉駅西口線
- 鎌51 鎌倉駅西口 ← 鎌倉市役所前 ← 一向堂 ← 梶原 ← 山の上ロータリー ← 鎌倉中央公園
- 鎌51 鎌倉市役所前 → 一向堂 → 梶原 → 山の上ロータリー → 鎌倉中央公園
鎌倉駅西口は降車のみで、復路はすべて鎌倉市役所前から発車していた。鎌50系統は区間便として「山の上ロータリー」停留所を発着していたが運行最末期は廃止され、鎌倉中央公園発着の鎌51系統のみとなっていた。
経路の大半が江ノ電バス「K6系統」と並行していたこともあり、2025年5月18日をもって江ノ電バスに路線を委譲、京浜急行バスは撤退[11][10]。翌5月19日からは、江ノ電バス湘南営業所が「K7系統」として運行を引き継いだ[11][10]。
車両
前述のとおり狭隘路線であることから、専用車両は小型車が使用された。車体に「京急PONY」のロゴが入った高速バスカラーの日野・リエッセが採用され、その後の車両更新によりノンステップバスの日野・ポンチョが使用された。
リエッセ
1995年の運行開始時に新車導入された、初代車両のリエッセ5台(KC-RX4JFAA)の内訳は以下のとおり[2][3][4][12][19]。
- C4544号車:横浜22か8552
- C4545号車:横浜22か8553
- C4546号車:横浜22か8554
- C4547号車:横浜22か8555
- C4548号車:横浜22か8556
2000年と2001年には、リエッセ(KK-RX4JFEA)を1台ずつ増備した[19]。
- C4019号車(横浜200か433)
- C4116号車(横浜200か657)[注釈 5]
初代車両5台と、2000年・2001年の増備車のリエッセはいずれも中折戸で、ステップリフトは装備されておらず、車椅子では乗車できなかった[3][12][19]。
リエッセが生産終了した2011年には、ステップリフトバス(BDG-RX6JFBA)を2台増備した[20][21][注釈 6]。
- C3155号車(横浜200か3350)
- C3156号車(横浜200か3351)[注釈 5]
ポンチョ
京急ポニー号のリエッセは、最末期の2011年式2台を除いて車椅子用リフトがなかったため、2008年からはノンステップバスのポンチョも新製配置された[20][21]。ポンチョはリエッセと異なり、2008式から2013年式までの導入車は京急ポニー号本来の高速バスカラーであったが、その後の2017年式以降は京急の一般路線バスカラー(「京急PONY」ロゴ入り)へ変更された[21][22][注釈 7]。
京急ポニー号に導入されたポンチョは以下のとおり。いずれも2ドアロングボディである[20][21][22][注釈 8]。
- 高速バスカラー
- C3832号車:BDG-HX6JLAE(横浜200か2680)
- C3833号車:BDG-HX6JLAE(横浜200か2681)
- C3834号車:BDG-HX6JLAE(横浜200か2682)
- C3330号車:SDG-HX9JLBE(横浜200か3806)
- 一般路線カラー
- C4727号車:SDG-HX9JLBE(横浜200か4579)
- C4418号車:2DG-HX9JLCE(横浜200か5462)
- C4419号車:2DG-HX9JLCE(横浜200か5463)
- C4420号車:2DG-HX9JLCE(横浜200か5464)
付記
なお、2014年5月25日に発売されたバスコレクション「京浜急行バスオリジナルバスセットIV」3台セットの1台として、京急ポニー号仕様のリエッセが商品化[23][注釈 9]されている。