仙台火力発電所
From Wikipedia, the free encyclopedia
歴史
仙台火力発電所では1959年(昭和34年)10月に1号機が運転を開始し、3号機まで増設された。
その後、1号機から3号機が運転を開始してから40年以上が経ち、二酸化炭素の排出量削減および発電コストの低減による競争力強化の観点から、経年化した1号機から3号機が廃止され、新たに排熱回収型1,400℃級コンバインドサイクル発電方式を採用した4号機が建設され、2010年(平成22年)7月より運転を開始した。
2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震によって仙台火力発電所は被災し、4号機が地震発生直後に自動停止した[1]。その後津波によって1階部分が冠水した[2]。9月30日の発表では2012年(平成24年)3月の復旧を目指すとしていたが[3]、昼夜2交替での作業などにより試運転開始時期が前倒しされた。2011年(平成23年)12月20日から試運転が行われ[4]、2012年2月8日に営業運転が再開した[5]。なお、同年5月25日に発電所敷地内で仙台太陽光発電所の運転が始まった。
2017年4月1日より、4号機の定格出力が変更され(44.6万kW→46.8万kW:2.2万kWの増)、運用が始まった。この増出力は、これまでの運転実績や性能試験の結果などを踏まえて実施されたもので、設備の改修工事を伴わないガスタービンの出力制御プログラム修正により実施された。
発電設備
4号機は東北電力としては初めてとなる、「リプレース工法」(新型機の建設と並行して、従来機を撤去)により建設された。燃焼ガス温度1400℃級コンバインドサイクル発電方式では世界最高水準の熱効率を達成し、撤去前の既設石炭火力と比較して二酸化炭素排出量が半分以下に低減した。冷却水用の水路(復水器にて使用)として、廃止された1号機、2号機、3号機の水路が活用されている。新潟県の東新潟火力発電所近傍にあるLNG基地からのパイプライン(総延長251キロメートル)を介して、東北天然ガスより燃料である天然ガスの供給を受けている。
仙台火力発電所は松島湾内に面した特別名勝・松島の第2種保護地区に立地しており、タービン建屋やボイラー等の外観は松島の景観との調和を目指してデザイン(「瓦葺き屋根」と「白壁造り」をイメージ)された。航空法によって60メートルを超える建造物は、航空機からの視認のため外観を目立たせるよう(赤白など)義務付けられている。しかし、4号機は最も高い排気口でも59メートルに抑えられたので、このデザインが可能となった。
