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低温殺菌牛乳

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低温殺菌牛乳(ていおんさっきんぎゅうにゅう)とは、牛乳のうち、低温殺菌処理をしたものである。風味は原乳の集乳地域と季節変動の影響を受けやすい[1]。

特徴

高温殺菌牛乳と比較すると過熱臭が少なく[1]、タンパク質、ビタミン類、カルシウム、不均一な脂肪分などの栄養の成分が豊富に含まれる。日本では消費期限到達時点においてサルモネラ属菌とリステリア(L. monocytogenes)が不検出であることが求められ、検出された場合の製品は回収される[2]。

処理方法

搾乳前の牛を水洗い、拭き取り等の処置を施したうえ、搾乳機や貯蔵蔵内までを含めた生産設備全体を無菌に保ち搾乳しその後殺菌する。

殺菌方法

低温保持殺菌(LTLT法)
摂氏63 - 65度[注 1]で30分間加熱殺菌する方法(パスチャライズドという。フランスの細菌学者ルイ・パスツールが考案した加熱殺菌法であるパスチャライゼーションが由来)[3]。72度前後で15秒間程度殺菌する方法を含む立場も見られるが、あまり一般的ではない。むしろ、この場合は高温殺菌方法に分類するのが一般的である。
非耐熱性菌は大方死滅するものの、一部は残存する[4]ので、一般的な超高温殺菌牛乳よりも、消費期限[注 2]は短く5日前後程度。しかし、タンパク質の熱変性は抑えられるので、牛乳本来の風味をほぼそのまま生かすことができる。
これらの製法は、欧米の市販牛乳の主流であるが、殺菌工程や搾乳方法に手間と時間が掛かるので、どうしても値段が高くなってしまう。
そのうえ、消費期限が短く、食品衛生上生産・輸送・販売のプロセスにおける品質管理に困難があることもあいまって、日本では大手乳業メーカは殆ど手がけておらず(タカナシ乳業、みどり乳業などごく少数)、低温殺菌牛乳は小規模の限定的生産にとどまっている。消費期限の短さとコスト高があいまって、遠方に低温殺菌牛乳を出荷することはまれである。
残存が報告されている主な細菌:Microbacterium属[5]、’’Staphylococcus’’属[5]、Bacillus属 セレウス菌(Bacillus cereus)[6][5]で、(下島2020, p. 156)は腐敗をもたらすMicrobacterium lacticum が卓越菌種として検出されたと報告している[6]。

主な出来事

脚注

参考文献

関連文献

関連項目

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