例化原理
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例化原理(れいかげんり、英: instantiation principle, principle of instantiation, principle of exemplification)とは、D・M・アームストロングが形而上学と論理学において提唱した概念で、例化されていない(未例化の)性質(あるいは普遍)は存在しえないという立場。言い換えれば、いかなる性質も、それを有する何らかの対象がなければ存在しない、ということである。
性質や普遍の存在は、それらがいま現実に存在しているかではなく、時空全体として議論される[1]。したがって、かつて例化されたことがある、いま例化されている、将来例化されるいずれかの性質は存在する。たとえば赤であることという性質は、すべての赤いものが破壊されたとしても、それが過去に例化されていたゆえに存在する。この原理が真であるなら、存在する性質の範囲はそれだけ広がることになる。
この例化原理を支持する者は、内在的実在論(英語版)者として知られる[2]。
しかしこの原理には、未例化のものについての真理が存在する事実から困難が生じる。たとえば高次無限に関する真理や、(もしそのような色調があるなら)未例化の青のある色合いに関する真理である。これらの真理は何かについて語っているように見えるが、それらがある意味で存在しないのだとすれば、その真理の担い手はいったい何なのかという議論が生じる[3]。