元和姓纂
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作者は『新唐書』芸文志や『通志』氏族略序に林宝とする[1]。『唐会要』『冊府元亀』では作者を王涯とするが[2][3]、これは王涯が序を書いているために勘違いしたものである[4]。序文から林宝は済南の人であり、太常博士だったことがわかるが、それ以外については何もわからない。
序によれば、憲宗のときに、宰相の趙国公(李吉甫)が林宝に命じて編纂させた。
姓を集めてその由来などを説明した書物として、紀元前の『世本』、2世紀の応劭『風俗通義』姓氏篇、5世紀の何承天『姓苑』などがあるが、いずれも滅んで伝わらず、他の書物の引用が残るのみである。
また、唐代には勅撰でしばしば姓氏録が編集され、『貞観氏族志』100巻(638年)、『姓氏録』200巻(659年)、『大唐姓族系録』200巻(714年)などの書名が知られるが、いずれも早く滅んだ。
輯佚書ではあるものの、『元和姓纂』は現存する唐代の姓氏辞典として、現在も姓氏に関する書物の中でしばしば参照される。
