全米カナダ邦人安否確認システム
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設置理由
急増する在外日本人
在外日本人の数は急増している。2004年10月の調査では約101万人が永住や長期滞在で日本国外に住んでおり、その40%(約40万人)がアメリカ合衆国とカナダに集中している。このほかに旅行者や短期留学生を合わせるとその数は年間数百万人にものぼる。[1]
不可能に近い所在確認
日本国外に3ヶ月以上滞在する日本人は、在留届の提出を義務づけられている。[2] 在留届は、緊急事態発生時に在外公館が在外日本人の安否確認、緊急連絡や援助を行うための連絡先として用いるものであるが、実際には提出していない者が多い。また提出済みであっても転職、引越、帰国などに伴う緊急連絡先の変更届の提出を怠っている者も多い。大規模な災害時などに、限られた数の在外公館職員が在留届を元に一人一人の安否を確認していくのは大変な作業だが、「既に日本に帰国していた」など手元にある在留邦人データが必ずしも最新情報ではないため無駄となってしまう作業も多い。
旅行者の中は、添乗員付きのパッケージツアーよりも旅行先・滞在先を自由に選ぶ個人旅行を好むため、旅行会社などを通しても緊急時の連絡が非常につきにくくなっている。出張者ではないバックパッカーなどの旅行者は携帯電話や滞在地における連絡先を持っておらず、緊急時に連絡をとるのが困難である。
緊急事態時には、被災地に安否の確認を求める電話が集中し、時には通信機器や回線が被災して全体の通信許容量が減るために電話がつながりにくくなる災害型輻輳(ふくそう)が起こる。通信インフラストラクチャー自体にダメージがなくとも、電話会社が通信許容量を減らして輻輳を制御することもある。1995年の阪神・淡路大震災では輻輳状態が5日間も続いた。[3] そのため日本国内では輻輳状況を緩和するために1998年3月31日より災害用伝言ダイヤルを設けて、伝言を日本全国数十箇所にあるサーバーに分散させて蓄積し、被災地の集中受信を避ける形で比較的スムーズな安否確認を可能にしている。[3]この災害地伝言ダイヤルの海外版が、全米カナダ邦人安否確認システムである。
仕組み
利用方法
伝言を残す
| 電話番号 | 通話料 |
| 1-866-903-2674 | アメリカ合衆国、カナダからは無料。日本も含めそれ以外の国からはアメリカ(ニューヨーク)までの通話料金が必要。 |
| 1-866-904-2674 | |
| 1-866-905-2674 | |
| 1-718-313-9150 | 有料 |
- 上記いずれかに電話をする。無料通話の番号は、覚えやすいようにアメリカとカナダで使われる電話のキーパッドのアルファベットでANPI(安否)と語呂合わせになるよう下4桁が2674となっている。
- 電話番号と生年月日をあわせたパスワードを入力。
- 伝言を残す(30秒以内。伝言はいくつでも残せる。約1ヶ月間保存)[4]
伝言を聞く
- 上記の電話番号に電話する。日本、アメリカ合衆国、カナダ以外の国からもアクセス可能である。[4]
利用上の注意
- 日本国外または日本の電話番号と生年月日をパスワードとするため、あらかじめ日本の家族・知人にパスワードを知らせておくと緊急時に混乱がない。
- 銀行口座やクレジットカード番号などの重要な情報は残さないよう勧告されている。
- プッシュ・ダイヤル (Touch-tone) 方式を導入しているためダイヤルパルス (Pulse) 回線では利用できない可能性が高い。
- フリーダイヤルがつながらない場合は有料番号にかける。それでも繋がらない場合は被災地から離れた場所で試してみる。
- 米国・カナダ以外から通話する場合は、米国までの通話料金が必要。日本からの通話も有料で、国際電話会社接続番号や国際通話識別番号が必要。[4]