六重結合
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六重結合(ろくじゅうけつごう、Sextuple bond)は、12 個の電子が関与し、結合次数 (bond order) が6に近い共有結合のこと。六重結合の存在が示されているのは極低温下でレーザー光を照射して蒸発させることで発生させ得る気相の Mo2 と W2 分子だけであり、これらはそれぞれ気相中に存在し、温度はそれぞれ4,639 °C(8,382 °F)と5,930 °C(10,710 °F)である。Cr2 と U2 分子も 12 電子による結合が描けるが、量子化学計算が示唆するそれらの結合次数は 5(五重結合)以下である。周期表上の元素が2原子でとりうる結合次数は、六重結合が最大であることが計算化学的に示されている[1]。
Mo2 分子は、極低温条件 (7 K) でモリブデンシートにレーザー光を照射して蒸発させると生成することが、近赤外スペクトルまたはUVスペクトルによって観測された[2]。Cr2 と同様に、Mo2 も一重項状態であることが予想されている[3]。高い結合次数によって原子間の結合長は 194 pm と短くなっている。