冠辞考
From Wikipedia, the free encyclopedia
内容
受容
『冠辞考』は国語学史上において「画期的な枕詞研究の書」とされる[9]。真淵の門下生の楫取魚彦は『続冠辞考』、真淵の孫弟子にあたる上田秋成は『冠辞考続貂』で補訂するなど[4]、後世に影響を与えた。
最も大きな影響を受けたのは本居宣長である。宣長は医学修行のための京都留学から帰郷して間もなく『冠辞考』を読み、初読時は全く理解できなかったが、繰り返し読むことで奥行きと懐の深さを知った[10]。『冠辞考』を手に取った時期の宣長は、契沖の古典学を一通り身につけており、それによって『冠辞考』の世界が異様に見えてしまったが、知識基盤があったから『冠辞考』に沈潜する力を発揮することができたのである[11]。代表作である『古事記伝』には、『冠辞考』の説が104か所も引用されている[4]。
注解刊行本
- 『賀茂真淵全集』第8巻、続群書類従完成会、1978年
