匂い系
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近代文学における匂い系
明治時代以降では、森鷗外の『ヰタ・セクスアリス』が学生寮の美少年愛好振りが描かれ、夏目漱石の『こゝろ』では主人公と成人男性の微妙な感情が描かれている。谷崎潤一郎は『陰翳礼讃』で大名の衆道を取り上げ、美少年に憧れる感情は理解できるとし、他にも美少年を登場させた小説を遺している。ノーベル賞作家の川端康成にも少年同士の同性愛的な関係を描いた『少年』などがある。
福永武彦の『草の花』は一高時代の下級生の美少年との淡い恋と失恋が綴られ、江戸川乱歩の『孤島の鬼』では、主人公の男性に想いを寄せる美青年の苦悩が描かれる。『少年探偵団シリーズ』の明智探偵と小林少年の関係は、どことなく同性愛的なムードを感じさせる[7]。