千島弧
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プレートの収束と速度
地学的な詳細:火山と海山
千島弧には、現在確認されているだけで40以上の活火山が存在する。
火山フロント(火山前線)
海溝から約200km内陸側に、海溝とほぼ並行して火山が列をなしている。
- 北部の特徴: 阿頼度山(親子場島)などは、海面下から一気に2,000m以上そびえ立つ美しい成層火山を形成する。
- 南部の特徴: 択捉島、国後島、知床半島などは、大規模なカルデラ(摩周湖、屈斜路湖、択捉カルデラ群)が密集しており、過去に巨大噴火が繰り返されたことを示している。
背弧海盆と海山
オホーツク海側(背弧側)には、沈み込みに伴う伸張応力によって形成された海山列が存在する。これらは「後弧火山」と呼ばれ、火山フロントの岩石(安山岩)に比べて、よりアルカリ岩に近い組成を持つなど、化学的なバリエーションが見られる。
地震学的な重要性
千島弧に沿った千島・カムチャツカ海溝では、プレート間の固着が強く、巨大な海溝型地震が頻発する。
アスペリティ(固着域)の分布
千島弧沿いには、巨大地震を発生させる「アスペリティ」が、数珠つなぎに並んでいると考えられている。
- 十勝沖・根室半島沖: 数十年周期でM8級の地震を発生させてきた。
- 17世紀型超巨大地震: 地質調査(津波堆積物調査)により、約350 - 400年周期でM9クラスの地震が発生していることが判明した。最新の発生は17世紀(1611年頃)とされ、現在、次の発生時期が切迫していると予測されている[3]。