古都における歴史的風土の保存に関する特別措置法
日本の法律
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概要
1964年(昭和39年)に神奈川県鎌倉市で起こった鶴岡八幡宮裏山の宅地造成計画への反対運動(「御谷騒動」)を契機として、当時同じく双ヶ岡の開発計画が問題となっていた京都市、若草山一帯の開発が進んでいた奈良市、そして鎌倉市を中心とした「古都保存連絡協議会」の働きかけにより制定された[1][2]。古都の歴史的風土を保存し次の世代へと繋げていく事を目的として、前3市の他、政令[3]で定められた天理市、橿原市、桜井市、奈良県生駒郡斑鳩町、同県高市郡明日香村、神奈川県逗子市並びに滋賀県大津市の合計8市1町1村が対象となっている。
第一条では
この法律は、わが国固有の文化的資産として国民がひとしくその恵沢を享受し、後代の国民に継承されるべき古都における歴史的風土を保存するために国等において講ずべき特別の措置を定め、もつて国土愛の高揚に資するとともに、ひろく文化の向上発展に寄与することを目的とする。
としている。
歴史的風土保存区域での制限事項
歴史的風土特別保存地区での制限事項
歴史的風土保存区域の中心をなす地域は歴史的風土特別保存区域(特別保存地区)に指定され、以下の行為を行う場合には府県知事の許可が必要である。
- 建築物その他の工作物の新築、改築又は増築
- 宅地の造成、土地の開墾その他の土地の形質の変更
- 木竹の伐採
- 土石の類の採取
- 建築物その他の工作物の色彩の変更
- 屋外広告物の表示又は掲出
- 前各号に掲げるもののほか、歴史的風土の保存に影響を及ぼすおそれのある行為で政令で定めるもの
指定都市と指定地区
2017年(平成29年)3月31日現在の指定状況
| 自治体名 | 歴史的風土保存区域 | 歴史的風土特別保存地区 | |
|---|---|---|---|
| 区域名称 | 地区名称 | 地区名称 | |
| 神奈川県鎌倉市 | 鎌倉市及び 逗子市 歴史的風土 保存区域 | 朝比奈 | 朝比奈切通し |
| 八幡宮 | 浄妙寺 | ||
| 瑞泉寺 | |||
| 護良親王墓 | |||
| 永福寺跡 | |||
| 建長寺・浄智寺・八幡宮 | |||
| 寿福寺 | |||
| 長谷極楽寺 | 大仏・長谷観音 | ||
| 極楽寺 | |||
| 稲村ヶ崎 | |||
| 山ノ内 | 円覚寺 | ||
| 大町材木座 | 妙本寺・衣張山 | ||
| 名越切通し | |||
| 神奈川県逗子市 | 大町材木座 | ||
| 京都府京都市 | 京都市 歴史的風土 保存地区 | 醍醐 | 醍醐 |
| 桃山 | |||
| 東山 | 修学院 | ||
| 瓜生山 | |||
| 大文字山 | |||
| 清水 | |||
| 阿弥陀ヶ峰 | |||
| 泉涌寺 | |||
| 稲荷山 | |||
| 山科 | 山科 | ||
| 上高野 | 上高野 | ||
| 大原 | 寂光院 | ||
| 三千院 | |||
| 鞍馬 | |||
| 岩倉 | 岩倉 | ||
| 上賀茂松ヶ崎 | 上賀茂 | ||
| 神山 | |||
| 松ヶ崎 | |||
| 西賀茂 | 西賀茂 | ||
| 御室・衣笠 | 金閣寺 | ||
| 御室・衣笠 | |||
| 双ヶ岡 | |||
| 高雄・愛宕 | |||
| 嵯峨嵐山 | 嵯峨野 | ||
| 曼荼羅山 | |||
| 小倉山 | |||
| 嵐山 | |||
| 桂 | |||
| 奈良県奈良市 | 奈良市 歴史的風土 保存区域 | 春日山 | 春日山 |
| 平城宮跡 | 平城宮跡 | ||
| 聖武天皇陵 | |||
| 山陵 | |||
| 西ノ京 | 唐招提寺 | ||
| 薬師寺 | |||
| 奈良県橿原市 | 天理市、 橿原市及び 桜井市 歴史的風土 保存区域 | 大和三山 | 香久山 |
| 畝傍山 | |||
| 耳成山 | |||
| 藤原宮跡 | |||
| 奈良県桜井市 | 石上三輪 | 三輪山 | |
| 鳥見山 | |||
| 磐余 | |||
| 奈良県天理市 | 石上三輪 | 石上神宮 | |
| 崇神景行天皇陵 | |||
| 奈良県 生駒郡斑鳩町 | 奈良県 生駒郡斑鳩町 歴史的風土 保存区域 | 斑鳩 | 法隆寺 |
| 滋賀県大津市 | 大津市 歴史的風土 保存区域 | 比叡山・坂本 | 延暦寺東塔・西塔 |
| 延暦寺横川 | |||
| 延暦寺飯室谷 | |||
| 西教寺 | |||
| 日吉大社 | |||
| 近江大津京跡 | 崇福寺跡 | ||
| 近江神宮 | |||
| 園城寺 | 園城寺 | ||
| 音羽山 | |||
| 石山寺 | 石山寺 | ||