合格電報
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大学入試の合否は、大学構内に掲示された受験番号を確認するか、時代が下ると合否通知が郵送されることで判明したが、いずれにしても遠隔地に住む受験生にとっては合否が判明するまでの時間的、心理的な負担が大きかった。
そこでいち早く合否を知る手段として、受験生が大学近くにいる人物に受験番号を確認してもらい、電報で伝えてもらうようにと1956年に早稲田大学で始まったことが由来とされている[1][注釈 1]。
当初、この際に合格を示す文面として「サクラサク」(桜咲く)が用いられたことで、他大学の合格通知として「サクラサク」がよく用いられて全国的に広まった[1]。一方、不合格だった場合には、「サクラチル」となる。2026年現在も、サクラサクは受験合格を示す慣用句として用いられている。
合格電報は大学当局が公式で関与しているものではなく、多くはサークルの運営費や遊び資金稼ぎを目的に組織された「電報屋」という学生アルバイトが担当していた[3][4]。そのためサクラサク以外にも各大学によって合否を伝える文面が異なり、多くの大学では地域色が反映されていた[3]。
しかし、1984年ごろより郵政省が電子郵便の需要拡大を目指して、合格者の受験番号一覧を送り、受験生の番号の有無で合否がわかる大学入試レタックスを導入し、大学当局にとっても受験生の問い合わせ防止や情報化時代の反映を理由に、希望者に対する電子郵便での合格発表をすることが増えたため、次第に学生アルバイトが合格電報の取扱から撤退していったことで消滅していった[5][6]。