唐津 (團伊玖磨)
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解説
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この楽曲は1982年(昭和57年)に唐津市の市制50周年記念事業として團に委嘱されて作られたもので、全7楽章に唐津くんちや唐津焼などの伝統、地域の民話や伝承を盛り込んでいる[1]。演奏時間は約35分[2]。発表演奏は同年5月1日に開催された記念式典の席上で第7楽章「われら未来を信ず」の一部に挿入された「唐津市の歌」の部分に限定して行われた[3][4]。
なお唐津市制50周年記念の楽曲としては、外山雄三作曲の「交響詩『まつら』」もある。こちらは、市民オーケストラ運動が発端となったもので、3,000人の市民による一人千円の募金運動も展開された。「交響詩『まつら』」は、「唐津」に先んじて3月1日に、日本フィルハーモニー交響楽団によって初演奏されている[5][6][7]。
式典上で発表演奏が行われたのは「唐津市の歌」のみで[2]、全7楽章の完全版としての演奏は團の生前には行われておらず市民の間でも「唐津市の歌」が合唱組曲の一部分であるということはほとんど知られていなかった[8]。唐津市は2005年(平成17年)に平成の大合併で東松浦郡の7町村と新設合併しており、唐津・東松浦合併協議会で「新市の花、木及び歌は、新市において調整する」と取り決められたが[9]、市歌については合併後も旧市から継承され市役所庁舎内では昼休みに演奏が行われている[10]。2012年(平成14年)刊行の『全国 都道府県の歌・市の歌』には掲載されていない[11]。
再発見
2013年(平成15年)、元ブリヂストン社員で「團伊玖磨さんの音楽を楽しむ会」代表の中野政則が31年ぶりに「唐津」の完全版の自筆譜を発見し[12]、2015年(平成17年)5月に福岡県八女市で團の没後14年にして初となる全7楽章の演奏が実現した[1]。唐津市での初演は2016年(平成18年)に行われ、翌年に結成された「市民合唱団『唐津』を歌う会」が定期演奏会を開催している[1]。
構成
「唐津市の歌」は終章に含まれる。
- 序章―名も美しく
領布振 りて―佐用姫 の歌える- 七つ釜―幼な子へ
- ロクロは歌う―
末盧 の夢の唐津焼 - 裏町
勘右衛 話 曵山 が行く―唐津 おくんち- 終章―われら未来を信ず
楽譜
全7楽章の楽譜はカワイ出版から刊行されている。
- 團伊玖磨『唐津 ソプラノ・児童合唱・混声合唱とピアノのための組曲』、2016年8月1日初版、 ISBN 978-4-7609-1392-3