四川音楽学院
中国の国立大学
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四川音楽学院(しせんおんがくがくいん、簡体字: 四川音乐学院、英語: Sichuan Conservatory of Music)は、中華人民共和国四川省成都市に本部を置く公立の芸術系高等教育機関である[1][2]。
| 四川音乐学院 | |
|
四川音楽学院 | |
| 別名 |
Sichuan Conservatory of Music 川音 |
|---|---|
| 種別 | 公立 |
| 設立年 | 1939年 |
| 所在地 |
四川省成都市武侯区新生路6号 |
| キャンパス | 武侯校区、新都校区、臨空校区 |
| 公式サイト |
www |
前身は1939年創設の四川省立戯劇音楽実験学校で、1959年に現在の名称となった[2]。武侯校区、新都校区、臨空校区の3校区を有し、研究生教育、本科教育、成人教育、中等芸術教育を行っている[2]。四川音楽学院公式サイトによれば、教学部門は19、研究機構は10、在校生は14,000人余りで、中国国内の独立設置の専門音楽学院11校の一つである[2]。
沿革
キャンパス
教育・研究
四川音楽学院は、芸術学の一級学科を有し、音楽、舞踊、美術・書法、設計の4つの専門区分を置く[2]。本科専攻は29で、音楽表演、作曲与作曲技術理論、録音芸術、音楽学、舞蹈学、戯劇影視美術設計の6専攻が国家級一流本科専攻建設点に選ばれている[2]。また、研究機関として中華伝統音楽研究院、西南音楽研究中心、音楽数智重点実験室、四川省音楽芸術普及基地などを置く[2]。
学術刊行物として、音楽学理論を扱う学報『音楽探索』を発行している[4]。
中国楽器教育
教学部門の一つに民楽系がある[2]。音楽表演の中国楽器演奏方向では、弾撥楽器として琵琶、揚琴、古筝、柳琴、中阮、古琴、箜篌、弦楽器として二胡、民族低音、吹打楽器として竹笛、嗩吶、笙、中国打撃楽を扱う[5]。
伝統音楽研究
四川音楽学院は、中華伝統音楽研究院を設けている。同研究院は2020年に四川省の「第一批全省重点中華文化研究院」の一つに選ばれた[6]。同研究院の下には、中華伝統音楽データ・研究センター、中華伝統音楽展演展示センター、中華伝統音楽伝承伝播センター、中華伝統音楽創新創作センター、中国古琴芸術研究センターが置かれている[6]。
蜀派古琴については、前身校である西南音楽専科学校が1956年に喩紹沢を招聘したとされる[7]。四川音楽学院は省級非物質文化遺産「蜀派古琴」の保護単位に指定されており、四川省文化観光庁主催の蜀派古琴研修班を承辦している[7]。
民族音楽・伝統楽器資料
西南音楽研究中心には、西南少数民族楽器陳列館がある[8]。同館は1993年に始まり、雲南、貴州、四川、西藏、広西、重慶に及ぶ西南地域の少数民族楽器や関連資料を扱う[8]。所蔵資料には、200点以上の少数民族楽器、100本以上の録音・映像資料、3000枚以上の写真、50冊以上の実地調査資料・曲譜資料が含まれる[8]。
伝承・創作活動
中華伝統音楽研究院は、伝統音楽伝承人駐校伝承工作坊を実施している。2021年から2023年の計画では、四川揚琴、川劇鑼鼓、江南絲竹、潮州音楽、広東音楽の5楽種の伝習計画を行った[9]。
また、伝統音楽を素材とする現代作曲の実践として、「藏羌行・涼山行――中国青年作曲家四川采風創作計画」を実施している。同計画は2022年初に始まり、藏・羌・彝など西南地域の民族音楽文化を素材にした新作の創作・演奏を行っている[10]。
楽器研究・改良の分野では、十孔笛、双腔葫蘆塤、十七孔加鍵新竹笛などにも取り組んできた[11]。十孔笛は1954年に同学院の竹笛専門の教学科目に取り入れられたとされる[11]。
国際交流
陽光杯学生新音楽作品コンクール
四川音楽学院作曲系は、学生を対象とする国際作曲コンクール「中国・成都“阳光杯”学生新音乐作品比赛」を開催している[15]。同コンクールの英語名は「SUN RIVER PRIZE Students’ New Music Composition Competition」である[16]。同コンクールは2004年に「三川賞」として始まり、2011年に「陽光杯」へ改称された[15]。
2020年の第16回大会では、日本の作曲家・西村朗が審査委員長、板倉康明が審査員を務め、山本哲也が《Septuor d'Antony》で第2位に入賞した[17]。2021年の第17回大会では、東京藝術大学の安良岡章夫が審査員を務めた[18]。