四方幸子

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四方 幸子(しかた ゆきこ、1958年11月3日 - )は、日本のキュレーター批評家メディアアート現代美術、20世紀美術を主な対象とし、情報技術・自然環境・社会・精神の相互作用に着目したキュレーションと批評活動で知られる。キヤノン・アートラボ森美術館NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)などで活動し、2025年4月に十和田市現代美術館館長に就任した[1]。著書に『エコゾフィック・アート――自然・精神・社会をつなぐアート論』(2023年)がある[2]

生い立ち

京都府出身[1]京都府立綾部高等学校を経て[3]都留文科大学文学部英文学科を卒業した[4]

初期活動

1980年代初頭からヨーゼフ・ボイスに関する出版活動に関わり、1980年代後半以降はフリーランスのライター、キュレーターとして活動した[1]

キヤノン・アートラボ、森美術館、ICC

1990年代より2010年まで、キヤノン・アートラボ森美術館NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)でキュレーターを務めた[1]キヤノン・アートラボでは、阿部一直とともに、デジタル技術を援用した実験的な作品発表に関わった[5][6]

森美術館およびICCでは、メディアアート、サウンド、ネットワーク、知覚、科学技術と芸術の接点をめぐる企画に継続的に携わった。ICCでの活動には、「ネクスト:メディア・アートの新世代」、「オープン・ネイチャー 情報としての自然が開くもの」、「コネクティング・ワールド 創造的コミュニケーションに向けて」、「ライト・[イン]サイト 拡張する光、変容する知覚」などがある[7]

独立後の活動

2010年以降はフリーランスとして活動し、国内外の展覧会、芸術祭、シンポジウム、プロジェクトを企画・監修してきた[8]。2010年代以降の主な仕事として、札幌国際芸術祭2014のアソシエイト・キュレーター、KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭のキュレーターなどがある[9]

また、資生堂のネットギャラリーCyGnetのゲスト・キュレーター、山口情報芸術センター関連企画、アツコバルー arts drinks talk の開廊アドバイザーなども務めた[10]

十和田市現代美術館館長

2025年4月、十和田市現代美術館館長に就任した[1]。十和田市現代美術館公式サイトでも館長として掲載されている[11]

キュレーションと批評

四方は、「情報フロー」というアプローチから、現代美術メディアアート、科学技術、文化人類学などをつなぐ横断的な活動を展開してきた[1][12]。その関心は、デジタル技術に限定されず、データ、水、森、石、気象、都市、非人間的存在を含む複数の存在の関係性へと広がっている[1][13]

2023年の単著『エコゾフィック・アート――自然・精神・社会をつなぐアート論』では、フェリックス・ガタリのエコゾフィーやヨーゼフ・ボイスを思想的参照点としつつ、自然・精神・社会を連関的に捉える視点から現代アートを論じている[2][14]

主な企画・展覧会

四方が関わった主な企画・展覧会には、以下がある[15][16]

  • 「ARTLAB」関連企画(1990年代)
  • 古橋悌二「LOVERS – 永遠の恋人たち」(1994年)
  • 資生堂サイバーアートギャラリー「CyGnet」関連企画(1998年 - 2002年)
  • 「Kingdom of Piracy」(2001年 - 2005年)
  • 「アート.ビット コレクション展」(2002年)
  • ラファエル・ロサノ=ヘメル「アモーダル・サスペンション」(2003年)
  • 「ネクスト:メディア・アートの新世代」(2004年)
  • 「オープン・ネイチャー 情報としての自然が開くもの」(2005年)
  • 「コネクティング・ワールド 創造的コミュニケーションに向けて」(2006年)
  • 坂本龍一+高谷史郎「LIFE – fluid, invisible, inaudible…」(2007年)
  • 「ライト・[イン]サイト|拡張する光、変容する知覚」(2008年)
  • 札幌国際芸術祭2014
  • KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭

著書

脚注

外部リンク

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