図像学
From Wikipedia, the free encyclopedia
図像学(ずぞうがく)またはイコノグラフィーは、絵画・彫刻等の美術表現の表す意味やその由来などについての研究する美術史の学問[1]。
洋の東西を問わず、近代以前の美術作品は、今日の美術のように作家の個性や美そのものを目的とするというよりも、その作家の属する社会において、成員ならば了解可能なモチーフの組み合わせによって、社会的、宗教的などのメッセージを表出する性格が顕著であった。そうしたモチーフは、例えば西欧において百合は「純潔」を、犬は「忠誠」を表すといった例がよく知られている。また、百合を持っているのは聖母マリア、蛇と翼の付いた杖を持っているのはヘルメース(メルクリウス)などと、人物とその持ち物が関連付けられていることも多く、これをアトリビュートという。これらは当時の作家の所属した社会において、作品を制作する際の約束事であり、それを守ることによって作品の表出するメッセージは、社会の成員にとって了解可能なものとなっていた。[要出典]
ヨーロッパ美術
映画
イコノロジーとの違い
イコノロジーは美術史家エルヴィン・パノフスキーが提唱した概念。一見似たような言葉であるが、パノフスキーによれば、図像学が絵画作品などに表された事物の意味を研究するのに対して、イコノロジー(図像解釈学)はより深く、作品の奥底にある歴史意識、精神、文化などを研究しようとする学問である。