培養皮膚

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培養皮膚(ばいようひふ)とは、皮膚を構成する細胞を単離・培養し、人為的に作成した皮膚に類似した構造の組織のこと。皮革製品として生産されたものは、培養レザーと呼ばれる。

今日、培養皮膚(注1)と呼称されているものには、培養表皮、培養真皮、そしてこれらを組み合わせた複合型培養皮膚の3つのタイプがある。培養表皮表皮細胞と少数のメラノサイトから、培養真皮真皮線維芽細胞とコラーゲンスポンジ等の疑似マトリックスから構成される。また、培養皮膚の移植を受ける者と細胞の提供者の関係によって、異種(ヒト以外の動物の細胞で作成した培養皮膚)、同種(他人の細胞で作成したもの)、自家(自分自身の細胞で作成したもの)といった語句をつけて区別する(例:自家複合型培養皮膚など)。


(注1)本来皮膚とは表皮真皮の両者からなる組織のことである。そのため、「培養皮膚」という場合、厳密には複合型培養皮膚のみを指すと思われるが、用語に関する取り決めは未だ行われていない。複合型培養皮膚のみならず、培養表皮、培養真皮を含めた総称として「培養皮膚」が用いられることが少なくない。


(広義の)培養皮膚

        — 培養表皮

        — 培養真皮

        — 複合型培養皮膚 =(狭義の)培養皮膚

実用化

日本では、大学病院などの医療機関やバイオベンチャー企業を中心に、自家および同種の培養表皮や培養真皮、自家複合型培養皮膚の開発・臨床応用が行われてきた。

現在、株式会社ジャパン・ティッシュエンジニアリングが提供する自家培養表皮(商品名ジェイス®)が唯一医療用具として厚生労働省の承認を受け製品化されており、 2009年1月より保険収載されている。また、自家複合型培養皮膚も、株式会社セルバンク東海大学との産学共同事業として実用化を目指している。

特性

安全性

外部リンク

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