壊死性腸炎
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| 壊死性腸炎 | |
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| 壊死性腸炎の新生児のレントゲン写真 | |
| 概要 | |
| 診療科 | 小児科、消化器科 |
| 症状 | 摂食不良、腹部膨満、活動低下、血便、胆汁の嘔吐など[1] |
| 原因 | 不明[1] |
| 危険因子 | 早産、 先天性心疾患、 出生時仮死、交換輸血、 前期破水[1] |
| 鑑別 | 敗血症、裂肛、 感染性腸炎、 ヒルシュスプルング病[2][3] |
| 合併症 | 短腸症候群、腸狭窄、発達の遅れ[2] |
| 予防 | 母乳、プロバイオティクス.[2] |
| 治療 | 腸の休息、 経鼻胃管、 抗生物質、手術[2] |
| 頻度 | 早産児の約7%[2] |
| 死亡数・率 | 約25%が死亡[1] |
| 分類および外部参照情報 | |
壊死性腸炎(えしせいちょうえん、英語:Necrotizing enterocolitis, NEC)は、腸の一部が死ぬ病状である[1]。通常、未熟児または体調不良の新生児に発症する[1]。症状には、摂食不良、腹部膨満、活動低下、血便、胆汁の嘔吐などがあげられる[1][2]。
正確な原因は不明である[1]。危険因子には、先天性心疾患、出生時仮死、交換輸血、前期破水などがあげられる[1]。根本的なメカニズムには、不十分な血流と腸の感染の組み合わせが伴うと考えられている[2]。診断は症状に基づき、医用画像にて確認される[1]。 極早産児の2%~7%が壊死性腸炎を発症する[4]。発症は通常、生後4週間以内にみられる[2]。発症患者のうち、約25%が死亡する[1]。性別に関わらず男女同等の頻度と影響を受ける[5]。壊死性腸炎が最初に記録されたのは1888年から1891年の間である[5]。
主に臨床症状によって疑われるが、レントゲンなどの画像診断の補助も必要である。 レントゲンでは、腸管像が示され、壊死組織や穿孔像がみられる場合がある[6]。 壊死性腸炎の画像所見は、Bellの病期と対応する。
- Bell's stage 1 (suspected disease):
- 軽度の全身症状(無呼吸発作、嗜眠[7]、徐脈、体温の不安定性)
- 軽度の腸の徴候(腹部膨満、胃残の増加、血便)
- 非特異的なレントゲン所見
- Bell's stage 2 (definite disease):
- 軽度から中等度の全身症状
- 腸の徴候(腸蠕動音亢進、腹部圧痛)
- 特異的なレントゲン所見(腸管気腫または門脈ガス)
- 検査所見の変化(代謝性アシドーシス、血小板減少)
- Bell's stage 3 (advanced disease):
- 重度の全身症状(低血圧)
- 腸の徴候(著しい腹部膨満、腹膜炎)
- 重度のレントゲン所見(気腹症)
- 検査所見の変化(混合性アシドーシス、播種性血管内凝固症候群)
- 腸管壊死、腸管気腫症、および穿孔部位を示す乳児の消化管(矢印)。剖検。
- 壊死と腸管嚢胞気腫を示す乳児の腸のクローズアップ。剖検。
- 新生児壊死性腸炎の肉眼的病理。腹部膨満、腸の壊死と出血、および穿孔による腹膜炎を示す乳児の剖検。