夜の噴水
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刊行と内容
『夜の噴水』は冊子体の私家版として刊行され、1938年11月に創刊、1939年10月に終刊した。[6] 判型は約250×150ミリメートルで、山本自身の詩、文章、ドローイング、写真を収めた前衛的媒体であった。[6][2] 創刊号には写真作品と散文「飛行手帖 I」、第2号には「飛行手帖 II」とエドモン・ジャルウの文章の訳、第3号にはモーリス・ブランシャールの散文詩2篇の訳、第4号には「風のない島」「まへの夜」およびギュイ・レヴィス・マノの訳が掲載された。[6]
山本は本誌の用紙のために安部栄四郎を訪ねており、『夜の噴水』は五倍子下染め黄檗染純雁皮紙を用いた凝った造本でも知られる。[6][7] 1号から3号までは各100部、第4号は65部の限定刊行で、号ごとに誌名の書体や色が変えられ、創刊号には銀粉刷も用いられた。[7] 誌面では、ポール・エリュアール、ギュイ・レヴィス・マノ、エドモン・ジャルウ、モーリス・ブランシャールらの作品や翻訳、サルバドール・ダリ筆によるロートレアモン肖像が取り上げられた。[7] 寄稿者・訳者には北園克衛、村野四郎、山中散生、江間章子、西川満、野田宇太郎らが名を連ね、下郷羊雄がデッサンを寄せた。[7] 編集には山本のほか、山中散生、江間章子、北園克衛、村野四郎らが加わった。[3]