大戦略II
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システム
本作では、各陣営が生産型(生産されるユニットの国籍)を指定してからゲームが開始される[1]。生産型によって生産されるユニットは異なる[注釈 1]。軍艦(ヘリ空母、護衛艦、揚陸艦)・間接射撃のユニットを導入(空対空ミサイル、地対空ミサイル、自走砲、地対艦ミサイル等。命中率は射程により変化し、自走榴弾砲、自走ロケット砲に至っては隣のヘックスへ誤爆することがあるので味方に被害を加えることもある)。
また、前作では攻撃を仕掛けた側が先制する仕組みとなっていたが、本作では敵味方同時攻撃に変更された[1]。
その他、生産の概念が従来「軍資金」のみだったものが、「軍資金」、「工業力」に細分化された[3][4][5][注釈 2][6]。また、登場する兵器が14種類から63種類と大幅に増加し、一陣営についての最大ユニット数が64となった[5]。部隊の合流や[5]戦略爆撃も行えるようになり[5]、さらに工兵ユニットや、都市の耐久度、架橋という概念も導入された[6]。後にはマイナーチェンジ版の『大戦略II SP』やデータコレクションも発売された。
後に発売された『キャンペーン版 大戦略II』は、複数のマップを、クリア時の部隊ユニットを引き継いで転戦する「キャンペーンモード」がはじめて採用された。同作向けのマップコレクションも発売された。『キャンペーン版 大戦略II』のシステムは名前の通り『大戦略II』がベースながら、一部の要素は『SUPER大戦略』に近い部分もある。88版とMSX2版は名前と異なり実際には『SUPER大戦略』ベースのシステムであるが、航空母艦等の海戦ユニットが利用可となった。なお、前作の『SUPER大戦略』では導入されなかった8ビット機版初となる双方同時攻撃及び間接射撃が本作で導入されている。『キャンペーン版 大戦略II』のX68K版や、後のWindows移植版ではグラフィックが描き直されている。また、後のWindows移植版では新作キャンペーンとマップを追加した『バリューパック』も販売されている。
セガから発売されたメガドライブ用ソフト『SUPER大戦略』は、『SUPER大戦略』の移植として版権が取得されたためこの名前であるが、実際には『大戦略II』をベースとしている(工業力、軍艦や輸送機、間接射撃ユニットの導入)[2]。それに加えて正規空母や輸送列車、セガのゲームを元にした隠しユニット(『ギャラクシーフォース』の「TRY-Z」、『アフターバーナー』の「F-14XX」、『サンダーブレード』の「サンダーブレード」、『忍_-SHINOBI-』の「忍部隊」)といったメガドライブ版独自のユニットが追加されている。
反響
ニュースサイト『Game Watch』の勝田哲也によると、本作はその後の作品群の基礎になったという[7]。
『大戦略SSB2』のディレクターを務めた黒木孝行がニュースサイト『AUTOMATON』とのインタビューの中で語ったところによると、本作はーザーからの反響もよく、雑誌のユーザー参加企画などもあり、シリーズの中で最も盛り上がっていたという[8]。また、アスキーによるシリーズ20周年記念イベント(2005年開催)の記事によると、本作においてはプログラムを改造してVF-1バルキリーなどを登場させた者もいたという[9]。
また、本作を気に入った任天堂の岡田智らがファミリーコンピュータへ移植したいと考え、版権元のシステムソフトに相談しに行ったものの、すでに他社へ許諾を与えた後だったため、オリジナル作品『ファミコンウォーズ』として世に送り出した[10]。