大矢雅彦

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受賞

活動

  • 河川周辺の地形形成の研究や自然災害、特に水害に関する研究論文が多く発表されている。研究対象となっている場所は木曽川利根川筑後川木津川などの日本の河川を始めとして、カガヤン川(フィリピン)、ジャムナ川(バングラデシュ)、など東南アジアの河川など幅広い。また中国、韓国やヨーロッパなども研究対象となっている。
  • 1955年(昭和30年)、総理府資源調査会で調査・刊行された『水害地域に関する調査研究』で大矢が作成した「木曽川流域濃尾平野水害地形分類図」[1]で示した地形学的、河川工学的観点から分析した水害予測と、1959年(昭和34年)の伊勢湾台風での実際の被害地域が一致したことから国会でも取り上げられた結果[2]、国土地理院において「土地条件図」として全国的に作成が進んだ[3]。現在に至るハザードマップの重要性を示した最初の事例とされる。
  • 博士論文は、「地形分類を基礎とした河成平野の比較研究」(『地理学評論』50(1)pp.1-31、1977)である。これにより東京都立大学から理学博士の学位を授与された。
  • 研究論文に目を通すと、大矢の地形学への貢献は水害地形分類図の作成というのが大きいと考えられる。方法としては平野を扇状地、自然堤防、三角州などに地形分類し、その土地に洪水が起こった場合どのような状況になるのかを推測するというものである。伊勢湾台風以降重視されているものである。近年では堤防の点検強化ということが叫ばれており、調査として阿賀野川の堤防の漏水調査というのが行われた。調査方法としては、まず写真判読によって旧河道を明瞭なものと不明瞭なものとに分類し、さらに古地図、古文献を用いて旧河道と堤防の交叉点とを割り出す。それによって漏水対策工事を行うというものであった。

著作

  • 『自然災害を知る・防ぐ』古今書院 1989
  • 『河川地理学』古今書院 1993
  • 『河川の開発と平野』大明堂 新訂版 1993
  • 『地形分類図の読み方・作り方』古今書院 1998
  • 『河道変遷の地理学』古今書院 2006

主な研究論文

参考文献

脚注

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