天狼 (雑誌)
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1948年創刊。西東三鬼、秋元不死男、橋本多佳子、平畑静塔らにより誓子を囲む同人誌として出発。当時用紙不足で新誌の発行ができなかったため、鈴木六林男らの「青天」を改題する形で創刊された[1]。創刊同人にはほかに高屋窓秋など、あわせて12名が名を連ねる。第二芸術論に対する反応に俳壇が沸き新生が待望されるなか、創刊号の販売部数は1万近くに達した[1]。
誓子は創刊号の巻頭言で、当時の俳壇に欠けている「酷烈なる俳句精神」「鬱然たる俳壇的権威」を実現したいと表明、またその見本となるべき同人の作品について「俳句のきびしさ、俳句の深まりが、何を根源とし如何にして現るゝか」を示すことを求めた[1][2]。この「根源」の語は議論を呼び、「天狼」内部では何が「根源俳句」であるかについて、「実在の真実への観入」(三鬼)「俳句的骨格の探求」(静塔)「東洋的無」(耕衣)など様々な意見が出され、外部からの批判・揶揄もあいまって昭和20年代の俳壇に活気を与えた[1][3]。