太陽と乙女

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発行日 2017年11月22日
発行元 新潮社
太陽と乙女
著者 森見登美彦
発行日 2017年11月22日
発行元 新潮社
ジャンル 随筆
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判変型
ページ数 416
公式サイト shinchosha.co.jp
コード ISBN 978-4-10-464505-3
ウィキポータル 文学
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太陽と乙女』(たいようとおとめ)は、森見登美彦によるエッセイ集。

本作は森見がデビューから14年に渡り各種媒体で発表したエッセイの集大成で[注 1]、創作秘話や影響を受けた本・映画、京都・奈良の話題、富士登山体験、台湾連載エッセイや秘蔵日記の特別書き下ろしなど全90篇が収録されている[1]

2017年11月22日に新潮社より単行本が刊行され[1]、2020年6月24日には新潮文庫版が刊行された[2]

文庫本には(1)マンガ版『太陽の塔』に寄せたあとがき、(2)西東三鬼『神戸・続神戸』に寄せた文庫解説と、特別付録的な意味で「このエッセイはフィクションです」という長めのあとがきを追加している[3]

制作背景

森見は小説執筆と並行して、14年にわたりさまざまな媒体でエッセイを書き続けており、エッセイ集の刊行について「そろそろ出す時期かな」と考え、これまで書き溜めたものをまとめることを決意した[4]。しかし、いざ集めてみると、予想以上に量が多くなり、最終的には400ページを超えるボリュームの本に仕上がった[4]

森見は当初、エッセイを書くことに対して苦手意識を持っており、「どう書けばいいのかわからない」と悩んでいた[4]。小説は登場人物を通じて表現できるが、エッセイは自分自身の言葉として責任を持たなければならず、それがプレッシャーとなっていた[5]。また、初期のエッセイは「読者を笑わせなければ」という意識が強く、無理をしているように感じるものもあった[4]。一方で、本書を刊行当時は逆に真面目なことを言おうとする傾向があり、そのバランスに苦慮していた[5]

森見は、東京から奈良へ拠点を移したことが自身の執筆に影響を与えたと考えており[5]、特に台湾の小説誌に連載した「空転小説家」の執筆時期は、真面目に悩んでいた時期で、その内面が反映されている[5]。また、過去のエッセイを読み返すことで、自身の変化や成長を再認識し、デビュー当時の初心を思い出すこともあった[4]。さらに、エッセイには妻との日常や夫婦関係についても触れられており、その穏やかな暮らしぶりがにじみ出ている[6]

本作には、奈良を題材にした「ならのほそ道」やデビュー前後の日記も収録され、森見のこれまでの歩みが詰まっている[5]。エッセイの内容は、ユーモラスなものから真面目なものまで幅広く、読者にとって「眠る前に気楽に読める本」として楽しめることを願っている[7]。森見自身は、「エッセイについてはまだ悟りの道半ば」と語りつつ、今後も執筆を続け、より良いエッセイを書いていく可能性を示唆している[5]

書誌情報

脚注

外部リンク

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