日本の産業構造・財閥・企業グループ研究において、大企業の株式所有構造に焦点をあて、企業系列化の形成に伴う、企業間における株式の相互持合を分析し、法人による株式所有に日本型株式会社の特色を、法人資本主義と名づけた。その中で、法人資本主義は、
- 株式所有の空洞化をもたらしつつ、業績にかかわりのない株高構造を支える、
- 系列内外を問わず業務提携を支える持合が、企業経営に対する監視機能を喪失し無責任体制を構造化、ひいては、
- 会社不祥事の続発に歯止めをかけることのできない経営構造を生み出し、
- 死ぬまで会社にしがみつく「会社本位人間」が成立する前提とすらなっている、
と分析した。