女は世界の奴隷か!
ジョン・レノンのシングル
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「女は世界の奴隷か!」(おんなはせかいのどれいか、英語: Woman Is the Nigger of the World)は、、1972年にジョン・レノンが「ジョン・レノン/プラスティック・オノ・バンド・ウィズ・エレファンツ・メモリー・アンド・インヴィジブル・ストリングス」名義で発表した楽曲、ならびに同曲を収録したシングルである。同年にリリースされたレノンとオノ・ヨーコによる共作アルバム『サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ』の先行シングルとして発表された。

解説
女性解放やフェミニズムについて歌ったプロテスト・ソングで[注釈 1]、元々はオノが1968年にノヴァ誌のインタビューで語ったフレーズを基に、1969年の夏に二人で書き上げた曲である。オノと出会って女性の権利について考えてきたレノンが、その意思を明確に表したもので、彼は「世界で初めて女性運動について歌った曲」と呼んでいた。以前のレノンの潜在的な意識の中には男性優位の考えがあり、彼は権利を主張するヨーコに出会って自分の先入観に気づいたという。本作には以前の自分の偏狭な考えについて女性に謝罪する気持ちが込められている。この新しい考え方は、後の主夫生活に結び付いていった。
アメリカでは1972年4月24日にリリースされたが、ほとんどのラジオ局が黒人差別と女性差別を関連づけたことと差別用語「ニガー」を含んでいることから放送を拒否したため[1]、ビルボード誌では57位[2]、キャッシュボックス誌では93位[3]と、レノンの生涯で最もチャート順位が低いシングルとなった。
イギリスでは5月12日に発売が予定されていたが、前作「ハッピー・クリスマス(戦争は終った)」同様にレノンとオノの共同名義の作品としたことについて、ノーザン・ソングスからソングライティング契約[注釈 2]違反にあたるとのクレームがあったため、発売を見合わせた。
レノンはプロモーションを兼ねて5月11日にエレファンツ・メモリーを引き連れてABCテレビの「ディック・キャベット・ショー」出演、レノンは本作を、オノは「ウィー・アー・オール・ウォーター」を披露した。また8月30日には、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行われた、テレビ司会者ジェラルド・リベラ主催の精神発達遅滞児童を援助するためのチャリティ・イベント「ワン・トウ・ワン」コンサートに「ザ・プラスティック・エレファンツ・メモリー・バンド」として出演し[4]、本作を演奏した。
2025年10月10日に『パワー・トゥ・ザ・ピープル・スーパー・デラックス・エディション』の一部としてリリースされた『サムタイム~』の再構築版といえる『ニューヨーク・シティ』には、本作がオリジナル・アルバムのオープニング・トラックであったにもかかわらず、収録されなかった[注釈 3]。現在も本作を含むオリジナル・アルバムがアメリカを始め全世界で販売されているのにもかかわらず、除外されたことは失望[5]と様々な憶測を呼び、物議を醸した。このことについてMOJO誌のインタビューでショーン・レノンは何らかの外部からの圧力によって自粛したことを仄めかしたが[注釈 4]、詳細について言及することは避けており、本当の理由については未だに明らかになっていない。
シングル収録曲
| # | タイトル | 作詞・作曲 | リード・ボーカル | 時間 |
|---|---|---|---|---|
| A. | 「女は世界の奴隷か!」(Woman Is the Nigger of the World) |
| ジョン・レノン | |
| B. | 「シスターズ・オー・シスターズ」(Sisters, O Sisters) | オノ・ヨーコ | オノ・ヨーコ | |
合計時間: | ||||
演奏者
- ジョン・レノン - ボーカル、ギター、キーボード
- オノ・ヨーコ - ボーカル、キーボード
- ジム・ケルトナー - ドラムス
- エレファンツ・メモリー
- ウェイン・テックス・ガブリエル - リードギター
- ゲーリー・ヴァン・ショク - ベース
- スタン・ブロンステイン - サクソフォーン、フルート
- アダム・イッポリート - ピアノ、オルガン
- リチャード・フランク・ジュニア - ドラムス、パーカッション
チャート成績
| チャート(1972) | 最高位 |
|---|---|
| ベルギー (Ultratop 50 Flanders)[7] | 20 |
| ベルギー (Ultratop 50 Wallonia)[8] | 45 |
| カナダ トップシングルス (RPM)[9] | 73 |
| デンマーク (IFPI)[10] | 9 |
| イタリア (Musica e dischi)[11] | 12 |
| 日本 (オリコン)[12] | 38 |
| オランダ (Dutch Top 40)[13] | 24 |
| オランダ (Single Top 100)[14] | 21 |
| US Billboard Hot 100[15] | 57 |
| US Cash Box Top 100[16] | 93 |