京都府内の進学校である洛中高等学校の3年生、人の心を読める超能力者であることを秘密にしている中野彩子は3年のクラス発表の時、同級になった戸田隼人が彩子に思いをよせ頭の中ではエロい妄想をしていることを知った。
誰もクラス委員をやりたくないし、担任が例年通りなってほしいと思っていることなどを能力で察し、彩子は1年や2年の時と同様に意に反して委員になる。隼人は彩子ときっかけを持ちたい一心で委員になる。委員などしたことがなかった隼人の行動に疑問を持ち、幼馴染の東まなみは好意を寄せる隼人への予防線として、彩子に友達になろうと言う。サッカー部の試合、修学旅行、祇園祭や文化祭などのイベントを通じ、隼人の彩子への思いは高まるが、エロい妄想の頻度も高まっていき、それを感じ取ってしまう純朴な彩子の隼人への好意を効果的に阻害する。
隼人が彩子に好意を抱いたのは、高校入試の日に受験票を紛失し、見ず知らずの彩子が拾って能力を使い隼人に渡してくれたからである。感情表現に乏しい隼人が困っている事を理解し、絶望の淵から救ってくれた彩子を、入学式で見つけてから女神と崇めるようになった。しかし、ある日パンチラを見てしまい、彩子の羞恥の表情をエロいと認識してしまってから、隼人の妄想は果てしなく続くようになった。
表情に乏しい隼人と唯一それを読み取れる彩子、忠犬の様に二人を慕う(だけでなく彩子に交際を迫る)隼人と正反対に直情径行なサッカー部の後輩、隼人の幼馴染から恋人になりたいマナミや彼女によって開かれていく交友関係など、もやもやした状態で学校生活を過ごすうちに、いつしか彩子も隼人への好意を自覚していく。文化祭での艱難辛苦を経て自覚は確信へと変わり、彩子はマナミに隼人への好意を告げ、マナミは既知と返答する。
素直に感情を表現できない隼人と、幼少から他人の意識に敏感で自衛のため内省的になりがちな彩子の、本来なら両思いで幸福なはずの恋の成否は、イラつく友人たちが見守るなか甘酸っぱく揺らぎながら、卒業後の大学進学に向かい、二人だけのハッピーエンドを迎える。
大学3年になった彼らだが、未だに彩子のテレパシーは秘密だった。高校仲間4人で集まった、ある飲み会でマナミが酔った勢いからか、隼人に彩子の能力を知っている前提で話しかけてしまい、ついに露見する。謝りつつも、そのままマナミは酔いつぶれてしまう(なぜか矢嶋晃は普段どおり飄々としている)。とまどう二人だったが、既に妄想における行為を幾度となく実行している彼らなのだ。承知の上で…という隼人の冷静な推察のもと、さらにイチャつく彩子と隼人であった。