学年
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期間としての「学年」
現在の日本において期間を表す意味で「学年」を用いる場合、ニュアンスとしては年度とほぼ同義である。例えば、「新しい学年が始まった」とか「そろそろこの学年が終わる」といった用い方をする。
学年の開始月
ヨーロッパやアメリカ、ロシア、トルコ、モンゴル、中国など世界的に見ると9月に始まるとしている国が多い。9月開始方式だと、北半球では秋口に学年が始まり、学年の終わりころに夏休みが来ることになる。夏休み前に学年最後の定期テストも終えてしまっており、夏休みは非常に解放感のあるものになる。英語では秋の新学年の時期は俗にBack to schoolと称されている[1]。
- 日本の場合
かつて大学や高等学校(旧制)など高等教育機関においては、明治時代から長くに亘って9月学年始期制が採用されていた。日本で4月学年始期制が採用されるようになったのは相当後年である(例えば東京帝国大学では1921年(大正10年)に4月学年始期制が採用された)。1886年(明治19年)に高等師範学校において4月学年始期制が採用され、1892年(明治25年)に小学校でも4月学年始期制が採用された。これは日本の国の会計年度が4月から始まることなどの影響が強い[† 1]。小学校においては、明治時代初めは6ヶ月単位の等級制であったが、さまざまな理由から学年制に変更されていった。
現在の日本の学校は(日本人向けには)4月学年始期制をほぼ採用している。なお、学校教育法施行規則(昭和22年文部省令第11号)によって、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、高等専門学校、特別支援学校及び幼稚園の学年は、4月1日に始まり、翌年3月31日に終ることが定められている。他方、大学や専修学校などは個々の学校の裁量に委ねられている。
ただし世界からの学生を多く受け入れる学校では、高校などでも秋入学の高校生を受け入れている学校がある。 日本の大学で一部の大学は秋に入学する制度のメリットを意識しており、たとえば東京大学は世界から優秀な学生を獲得するべく10月入学の制度、10月に学年を開始する枠を(4月入学の枠と並行的に)設置するようになった。東京大学総長の濱田純一が指摘した秋入学制度のメリットは次の3点である[2]。
集団としての「学年」
集団を指して「学年」を用いた場合、そのニュアンスは大変幅が広い。直接的には、同じ入学年度の児童・生徒・学生の集団を指す。例えば、「1学年の生徒」とか、「この学年は男子の方が人数が多い」というような用い方をする。くだけた言い方で言い換えるならば、「同期」という意味合いである。さらに、その集団に関わりがある物/者を指して、「1学年で学習する内容」「2学年の保護者」「3学年の教員」などということもある。
年齢階層を表す「学年」
多くの人が学齢によって義務教育を受ける日本では、ある年の4月2日~翌年の4月1日まで[† 2]に生まれた人すべてを指して「学年」を用いることもある。
日本においては、実は、法制度上はその学年に所属できる最低年齢の定めはあるが、最高年齢の定めはない。しかし、実際上は、特に小中学校、また多くの高校で、最低年齢者が多くなっている。「年齢主義と課程主義」を参照。
年齢主義の強い学校制度では、同学年内の在学者の年齢は統一化される。
日本では、特に義務教育段階にあっては飛び級や原級留置(落第)の例がほとんど見られないため、「学年」という言葉が年齢とほぼ同義、あるいはより重要な意味を担う言葉として、「"共通体験"を持つグループ」という意味を持ち、時には同年齢よりも同学年(同級生)の方がより親近感、連帯感が生まれやすい。