行動には大きく分けて二つある。1つは遺伝子情報の1つとして生得的に備わっている<生得性行動>、つまりは元々生まれつきで持っている「本能」と、もう1つは生まれついたものではなく経験によって獲得し、似たような状況に直面した場合に適応的にその行動を変えてゆくという<学習性行動>である。この心理学が扱うのは後者である。学習によって得た行動は、人間が人間として、サルがサルとして生きていく上で非常に重要であり、実際人間などの動物の行動の多くは学習によって成り立っている。それゆえ、学習心理学は人間理解の第一歩として欠かせない基礎的な心理学である。