小笠原道雄
From Wikipedia, the free encyclopedia
- フリードリヒ・フレーベルの教育思想
- 映像メディア利用教育及びメディア・リテラシー形成に関する研究
- テオドール・リットの教育思想
- ドイツ教育学説史
経歴
著作権侵害による複数著書の絶版処分
以下のように、著書の絶版処分が複数発生している。
- 2022年8月に勁草書房から出版された小笠原の著書『ヴィルヘルム・ディルタイの教育学: 生成・展開・現代的展望』(ISBN 978-4-326-25161-2)は、「著作権法第32条の引用条件を逸脱し、著作権侵害にあたる」[7]として、2024年3月に絶版回収処分となった[7]。同書については2023年に学術誌に掲載された書評で、複数の章が参照元文献の「ほぼ翻訳と言ってよい」[8]内容であり、「どこまでが参照された論文の内容なのか、どこからが著者自身による記述なのかが判然としない」[8]と指摘されていた[8]。
- 2024年5月に東信堂から出版された著書『テオドール・リット研究』(ISBN 978-4-7989-1888-4)についても、「引用表記や表現に不適切な箇所」[9]が複数のページに存在するとの理由で、2024年10月に絶版回収処分となった[9]。小笠原の著書を詳しく調査した論文[10]によれば、本書にはニコーリン(Friedhelm Nicolin)という研究者の論文2編からの丸写しの翻訳箇所が存在し、かつ引用元書誌情報や引用範囲が明示されておらず、これは剽窃(盗用)に該当する[11]。別の研究者(Wolfgang Klafki)の著書からの剽窃[12]や小笠原自身の別書籍からの自己剽窃(文章の使い回し)[13]も存在する。
- 2021年3月に福村出版から出版された著書『原典資料の解読によるフリードリヒ・フレーベルの研究』(ISBN 978-4-571-11046-7)についても、「出典・引用に不適切・不十分な箇所」[14]が確認されたとの理由で、2025年4月に絶版回収処分となった[14]。
- 2014年9月に清水書院から出版された著書『人と思想 164 フレーベル』(ISBN 978-4-389-42164-9、2000年出版のISBN 4389411640の新装版)についても、「出典・引用に不適切・不十分な箇所」[15]が確認されたとの理由で、2025年4月に絶版処分となった[15]。
編著書
- 『現代ドイツ教育学説史研究序説』(福村出版、1974年)
- 『教育哲学』(福村出版、1991年)
- 『フレーベルとその時代』(玉川大学出版部、1994年)
- 『精神科学的教育学の研究』(玉川大学出版部、1999年)
- 『フレーベル』〈人と思想 164〉(清水書院、2000年、ISBN 4389411640)
- (新装版)『人と思想 164 フレーベル』(清水書院、2014年、ISBN 978-4-389-42164-9) - 絶版処分(上述)
- 『近代教育思想の展開』(福村出版、2000年)
- 『近代教育の再構築』(福村出版、2000年)
- 『原典資料の解読によるフリードリヒ・フレーベルの研究』(福村出版、2021年、ISBN 978-4-571-11046-7) - 絶版回収処分(上述)
- 『ヴィルヘルム・ディルタイの教育学: 生成・展開・現代的展望』(勁草書房、2022年、ISBN 978-4-326-25161-2) - 絶版回収処分(上述)
- 『テオドール・リット:人と作品』(東信堂、2023年、ISBN 978-4-7989-1819-8)
- 『テオドール・リット研究』(東信堂、2024年、ISBN 978-4-7989-1888-4) - 絶版回収処分(上述)
他多数
参考文献
小笠原の著書での盗用(上述)について詳しく調査した紀要論文。
- 松井健人「日本のドイツ教育哲学・教育思想史研究の研究倫理と研究者業界─小笠原道雄氏のディルタイ、フレーベル、リット研究の事例が問うもの」『文学論叢』第99号、東洋大学文学部日本文学文化学科、2025年3月、142(41)-122(61)。